スリープ・シンキングを実行するには、入れるべきスイッチがある。それは、意識して思考しようとする努力を放棄すること。夜間の脳の働きに全てをゆだねることである。
脳が必要とする全てのことを自由にやらせ、脳が回路を接続し、暗い秘密の場所を訪れ、危険で困難なことをしようとするのを許すのだ。
「リスクを完全に知り、受け入れる」ことを意味する。人生は自分の力でコントロールできないことを理解し、現実を直視し、現実について考え、起こせる変化と起こせない変化があることを理解し、現実に「ゆだねる」ことも必要なのである。「自分には、自分が達成できるものしか達成できない」という現実に。
「ゆだねる」ということは、現実を認識した上で「もっとよい、もっと希望の持てる、もっと楽観的な性格へと自分を変えていく」ことに他ならない。
ぜひ、睡眠中の脳に全てを喜んでゆだねて欲しい。スリープ・シンギングに果敢に臨み、「これは問題解決の手段であると同時に、勇気ある行動だ」と考え、好きなように脳にやらせる許可のスイッチを入れよう。
★スリープ・シンキングの誓い
わたしは前向きにスリープ・シンキングを実行します。睡眠中は脳のコントロールを放棄し、脳がしたいことがなんであろうと、すべて脳にゆだねることを誓います。そして、脳がわたしに伝えたいことがあれば、真夜中や早朝であれ、それを直視し、それについて考えることを誓います。わたしの脳が睡眠中に考えたことを受け取るための時間を、毎朝、設けることを誓います。わたしは毎晩、自分にスリープ・シンキングをうながす質問をし、状況に従ってその内容を変えます。その結果、しなければならないことがわかれば、わたしはそれを実行します。わたしは「睡眠中に考える」というすばらしい脳の能力に、すへてをゆだねます。
最初の夜に、重要なことがわかるかもしれないし、何か変化が起こるかもしれない。実りのない夜の後に答えがやってくるかもしれないし、混迷の夜の後に霧が晴れたような一瞬が訪れるかもしれない。
どうなるにせよ。「始めて」みなければ、決して結果は得られないであろう‥‥