いよいよ、最終ステップです。
じっくりと考え、自問を繰り返し、人生を吟味しながら日々を過ごすのは、誰にとっても難しいものですが、スリープ・シンキング・プログラムは、貴方が人生を意識して過ごす上で大いに役に立つと思います。学んだ技術の、不安をやわらげ、明確にモノを考え、思考をうながす質問を自分に問いかけ、次々に思考を発展させていく方法、自分が考えたことを分析し、次に何をしたいのかを決定する方法は、自己認識のテクニックでもある。愛情を持とうとしない人間にとって、「愛情」という言葉が無駄であるように、理解できたことを実践しない限り、「自己認識」という言葉は無駄である。貴方は時間を割き、鏡の中をのぞく努力をしなければならない。
スリープ・シンキングには、「ルール」や「すべき」ことがらはありません。ただ、秩序だった方法で行えば、取り組みやすくなるでしょう。自問したり、作業しなくても、睡眠中に思考することはできます。「自分の思考は重要であり、この試みが成功し、問題が解決すると信じ」さえすれば。「真摯な姿勢を崩さない」こと、真剣に取り組み、睡眠中も脳を活用する計画を立てれば、それでいいのです。でも、短期間で結果を得たいなら、定期的に秩序だった方法で取り組んだ方がいいでしょう。
スリープ・シンキングは、強力な自己治療ツールであり、「他の人間の支援が欲しい」なら、セラピストやコンサルタントの門を叩いてもいいでしょう。
最後に訳者のあとがきから、睡眠時間を「問題を解決するための時間」、「アイディアを得る時間」ととらえて、問題を抱え、どうすればいいのか判らず、壁にぶつかったように感じている方、新しいアイディアが浮かばず、スランプに陥り苦しんでいる方にこそ、「スリープ・シンキング・プログラム」の実践により、夜、寝ている間に、なんらかのヒントを脳に教えて貰って欲しいと思います。それは昼間、起きている間には、思いもつかなかったヒントであるはずです。
睡眠は健康の基盤であり、この点に留意してスリープ・シンキングを活用し、胸をときめかせながら眠りについてもらいたいです。
というコト終わりです。かなり抜粋して書いてあり、一部補足したりしてますから、より詳しいコトを知りたいと思われる方は、実際に本をじっくり読んでください。最低限のさわりを書き込みしただけです。それでも、何冊もの読み終わった本を滞留させ、健康にイイ食物の話も全て飛ばして最長の連載をしました。全て読んでくださった方々ありがとうございました。これからも、コレという本に限っては連載しますが、今回のような長丁場は疲れましたので、なるべく圧縮していきたいと思っています。