タイトルの言葉は、皆さんヨク知っていると思いますが、なんと出典は『三略』という、太公望と呼ばれた人物の兵法書で、『六韜(りくとう)』と一緒に『六韜・三略』と一まとめに呼ばれるコトが多いのだそうですが、前に『六韜』については書きましたので、今回は『三略』について書きます。
周の文王に語った、太公望の上に立つ者の条件は、
天下を包容する大きな度量
国民の信頼を勝ち得る深い信義
国民に慕われる深い愛情
国内に行き渡る恩恵
国を一つにまとめる権力
果敢に政策を実行する強い信念
一方マイナスの条件として避けたいものは、
血気にはやり失敗を軽んずる者
せっかちで早飲み込みな者
欲が強く、利益ばかりを重視する者
思いやりがあり過ぎて、決断が鈍る者
知恵はあるが、怯えを抑えられない者
人を信じ過ぎる、オメデタイ者
清廉潔白を推進し過ぎる者
判断力はあっても、臨機応変に対応出来ない者
自信過剰で、自分で全てしたがる者
自分に自信がナク、他人頼みな者
「柔よく剛を制し、弱よく強を制す」に続いて、「柔のみ、弱のみでは何の意味もナイ。柔と剛、弱と強の四つを兼ね備え、時々の情勢に応じて、柔軟に対応する」コトこそが、大事なのだそうです。