2006年07月08日

神経は育つ

おはようございます。幸せを科学的に考えるのは難しいのですが、それでも単にそうなんじゃないかと思うよりも、『ああ、そうか』と納得した方が、より幸せに近付けると思います。なので、じっくり書き込ませて下さい。

「幸せ」には遺伝子も関係してはいます。「幸福感は少なくともその半分は遺伝子に影響されている」との研究結果もあります。しかし、それが「運命」とは決まりません。大人になってからも脳は変化しますし、外部の影響も受けますし、自分で脳のプログラムを作り直すことすら可能なのです。

唐辛子のようなカプサイシンを含んだモノは、粘膜を刺激し、熱さに反応するレセプター(受容体)を攻撃する、もともとは不快なスパイスも、世界中の10億以上の愛好者がいます。でも、それは脳が訓練によって新しい味覚を学習し、新しい「感情の回路」を作り、ニューロンの網の中で新たな結び目が出来たからに、他なりません。

ささやかな幸せの味わい方だって、これと同じです。ワインの香りがよくわかるようになるとか、単なる知人が友人になるとか、起床してスグ、朝の光に見とれるコトを習慣にするとか‥‥

心理セラピーはこの理論に基づいています。特に行動セラピーは、訓練によってこれまでとは別の感情で反応するように導きます。病的に内気な人をパーティーに行けるようにしたり、クモ嫌いの人の手にクモを乗せて這わせるようにしたり‥‥同じ様に、幸せの感情も強化できます。

朝の光を見て、気分がよくなったらのは、朝の光を楽しめるようになったからなのか、前より調子がよくなったらなのか? 答えは両方「イエス」です。経験と結果が別々であることはめったにありません。全ての体験は自分に再び働きかけるのです。コントロールサイクルと呼ばれるメカニズムで、これを正しく使えば良い方へ向けることが出来ます。

私たちは幸せを学べるのです!!
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この記事へのコメント
こんにちはkoyuriさん。
人の心理と神経の複雑さと不思議さを感じながら読まさせて頂きました。そしてこのシリーズで生命の起源まで考えてみたのです。凄いスケールですね。私たち時には意識していく必要がおると思いました。自分の内面を知ることはとっても大切なことのような気がいたします。
Posted by takachan at 2006年07月08日 14:35
takachanさん、何時もありがとうございます!!
かなり難しい話なのですが、理解して頂くには、今回はじっくりと思ってます。ただ、大体判って頂ければイイので、明日からはもっと実践的なコトを書いていくつもりではあります。
Posted by koyuri at 2006年07月08日 18:53
 
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