おはようございます。幸せを科学的に考えるのは難しいのですが、それでも単にそうなんじゃないかと思うよりも、『ああ、そうか』と納得した方が、より幸せに近付けると思います。なので、じっくり書き込ませて下さい。
「幸せ」には遺伝子も関係してはいます。「幸福感は少なくともその半分は遺伝子に影響されている」との研究結果もあります。しかし、それが「運命」とは決まりません。大人になってからも脳は変化しますし、外部の影響も受けますし、自分で脳のプログラムを作り直すことすら可能なのです。
唐辛子のようなカプサイシンを含んだモノは、粘膜を刺激し、熱さに反応するレセプター(受容体)を攻撃する、もともとは不快なスパイスも、世界中の10億以上の愛好者がいます。でも、それは脳が訓練によって新しい味覚を学習し、新しい「感情の回路」を作り、ニューロンの網の中で新たな結び目が出来たからに、他なりません。
ささやかな幸せの味わい方だって、これと同じです。ワインの香りがよくわかるようになるとか、単なる知人が友人になるとか、起床してスグ、朝の光に見とれるコトを習慣にするとか‥‥
心理セラピーはこの理論に基づいています。特に行動セラピーは、訓練によってこれまでとは別の感情で反応するように導きます。病的に内気な人をパーティーに行けるようにしたり、クモ嫌いの人の手にクモを乗せて這わせるようにしたり‥‥同じ様に、幸せの感情も強化できます。
朝の光を見て、気分がよくなったらのは、朝の光を楽しめるようになったからなのか、前より調子がよくなったらなのか? 答えは両方「イエス」です。経験と結果が別々であることはめったにありません。全ての体験は自分に再び働きかけるのです。コントロールサイクルと呼ばれるメカニズムで、これを正しく使えば良い方へ向けることが出来ます。
私たちは幸せを学べるのです!!