美味しいものをたらふく食べる喜びは食べ過ぎに、スポーツをする楽しみは強制的なジョギングに、勝つことの喜びはギャンブル中毒につながります。そしてこれらの起きるプロセスは非常によく似ています。
それらの行為はドーパミンを放出させます。そして、繰り返す度に、「快楽」との結合が強まっていき、止められなくなるのです。
一億年前、今日の私たちの行動パターンの多くが遺伝子に組み込まれた時には、進化にとって、アルコールもギャンブルもコカインも全くの予想外でした。ほんの10世代前、まだ飢えがはびこっていた頃には、農業の機械化すら想像できず、いわんや食べ物が豊富になって肥満が問題になろうとは思いもつかなかったのです。
簡単にいえば、依存症とは防止策がないためにコントロールできなくなった欲望なのです。アルコールを飲むと、ドーパミンの値はおよそ二倍になり、ニコチンとコカインではなんと三倍にもなります。
それらは美味しいからというよりも、快楽を習得することで、辛さを和らげたいという衝動から始まるのです。ドラッグに依存するのは、その味ではナク、苦しみから逃れたいからだと研究で証明されています。不幸な状況では、ほぼ自動的にドラッグの使用量が増えます。したがって、失業中の間ではアル中が増えますし、ベトナム戦争時のアメリカ人兵士たちの間ではヘロイン中毒が蔓延しました。
馬鹿にされて頭にきたというだけで、飲酒量が増えるというテスト結果もあります。
ストレスの多い状況におかれれば、どんなものであれ、そのトリコになる危険は高まります。遺伝子の影響にしても、スグにひどく酔う様な人は深酒出来ないので、逆に安全です。新しいものや冒険、危険などに強く反応する人は、中毒になる可能性を抱えています。好奇心が強いと危ないのです。
一回では書ききれないし、眠くなってきましたのでこの辺で、オヤスミナサイ‥‥