2006年07月14日

長生きの秘薬は友達

「徒然草」の時代から、友人の大切さは説かれてきましたが、友人に恵まれている人は、ストレスが少なくなるのだそうです。

友情と家族の温もりは、幸せが育つ土壌です。

古代ローマの時代でも、現代でも、それは同じなのです。人と一緒にいることは、健康にプラスに働きます。他人との結びつきは、人生の満足感を高めるあらゆる要素の中で、数少ない外的な要素です。

「友」は長生きに役立ちます。年齢や健康状態、性別に関係なく、孤独な人はそうでない人より二倍以上の確率で死亡率が高いのに対し、たばこのリスクは1.5倍しか高くありません。

乳がん患者を二つに分け、一つのグループには普通の医学的な治療を、もう一つのグループにはその他に一週間に一度、患者同士の語り合いの時間を設けたところ、病状はそれぞれ同じぐらいで、しかも治る見込みもなかったというのに、おしゃべりの機会があったグループの女性達の方が、痛みも少なく、機嫌も良かった上に、平均して倍も長く生きたのです。

人との付き合いが、がん患者に何故良い結果をもたらしたかというと、仲間から心細やかに見守られてプラスになるのはもちろんですが、友人や同病者が気にかけてくれていると思えば、薬をきちんと飲んだりするようになります。

それだけでなく、孤独は私たちを苦しめます。独りで不幸を切り抜けるというコトは、人生の厳しさを絶え難くします。孤独であるというそれ自体が、ストレスを呼び込みます。

≪コーチゾン≫や他の≪グルココルチコイド(副腎皮質ホルモンの一種)≫などのストレスホルモンは、免疫の作用を抑えてしまいます。ストレスは風邪を長引かせるだけでナク、心臓病も悪化させるのです。

ストレスよりも遺伝子ががんの発生に関与するとしても、ストレスにより、腫瘍の成長は早まることがあります。見捨てられたと感じれば、免疫システムが弱くなり、それによって感染症にかかりやすくなります。

孤独は身体に影響します。非常にツライ目にあっても、話し相手がいれば乗り越えられるという結果が出ています。
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