今晩紹介する本は、神道の本です。
鎮守の森は泣いている―日本人の心を「突き動かす」もの
日本の神道は「国家神道」になってしまって、宗教色がアイマイになってしまい、今の国の混乱があるというコトは、現在まで続く「靖国神社」参拝のゴタゴタを見れば実にヨク判ります。
そういう時に、神道の何たるかを知らずに意見を述べていては上滑りなコトしか言えません。ワタシは無宗教に近い(どれでも一緒みたいな感じだと思ってますので)のですが、どうしてもどれかを選択しろと言われれば、日本の原始宗教である八百万の神というか、森羅万象、一木一草全てに精霊が宿っているという考え方を選ぶと思うので、本当の宗教らしい神道は歓迎すべき思想ではあります。
タダシ、何冊も宗教書を読んでいるとしても、全てを受け入れるワケではナク、違うと思うトコは違うと思っています。
宗教書に限らず、全ての読書は著者と読んでいる人とのキャッチボールみたいなものですから、ストライクと思う時もあれば、ボールと思う時もあります。
この本で言えば、「ちょっとな‥‥」と思うのは、≪「癒し」とか「癒される」という言葉からは、甘ったれた、うさん臭い匂いばかりが立ちのぼってきます。≫というトコ。
癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか
の様な本を読んで頂けば、決してそうは思わないと思うのですが‥‥
心が癒されるからこそ、人間は自分で治ろうと思うのです。と言うか、癒されてこそ自然治癒力が生まれ、そして自然治癒力以外に人間は治らないと思っていますから‥‥