おはようございます。
近鉄に入った太田投手が延長18回を一人で投げきり、翌日も投げて悔し涙を流したコトを微かに覚えているホドの年齢になると、高校野球って残酷なトコあるよなって思う。
たった一度のミスで、試合がひっくり返ったりして‥‥ミスした人は、長くツライ思いもするだろうし、された人も‥‥
さだまさしの歌詞ではないが、「どんなチームだって、たった一度しか負けてない」のに、試合は終わってしまうのだから‥‥
総当りしているヒマなんて、ナイしね。
15回投げて、翌日も投げてなんて、肩を壊す可能性も高いけど、投げなかったら投げなかったたで、負けた時に15回も投げたのにって思うだろうから、投げずにはいられないだろうし‥‥
前にも書いたかもしれないけど、甲子園に出場している高校生は最早、その都道府県の出身者なんてホトンド居なくて、渡り鳥しても何でも『甲子園に出たい!!』という気持ちの人達で支えられている。
それでも、ヤラセや八百長ばやりの昨今、「夢のタメに身体まで張ってる青年の真剣勝負」なんだから、リーグ戦のプロ野球とは全然違う。
「次があるとは限らない」世界だから‥‥日本人の美意識に訴えかけるトコがあるんだよね。
『優勝旗を半分にしてあげたい!!』なんて気持ちもあるだろうけど、勝負しなきゃイケナイってトコに、悲劇的だけどドラマがあるワケで‥‥
でも、どっちが勝ったかとかではナク、感動は続くんだと思う。
だって、太田投手に勝った「松山商業」の名前は覚えていても、その選手とかは関係者だったらともかく、それ以外のコトは、普通の多くの日本人は覚えてナイと思う。
だから、地方大会などでも、残念ながら散ってしまった選手に言いたい。君達の負けたコトは、残念かもしれないけど、皆忘れてしまう。本人達にとっては、どんなに悔しい失敗でも、大半の人にとっては≪よくあるコト≫なんだから‥‥
だから、たった一度の負け試合を変にイヤな思い出にしないで、高校時代のツラかった練習と共にこれからの人生に活かしていって欲しい。誰もが出来る経験をしたワケじゃない。健康だから出来たコト。野球したくたって出来ない人も居る。
そんなコトを思って、これからも胸を張って生きていって欲しい。だって、負けて悔しい思いをする人の方が、断然多いのが当たり前の人生の出来事の中の一つ何だから‥‥