ワタシは下の本を読んで初めてそういう療法があるのだと知りました。

タダ、「坐禅」が精神を鎮めるというコトは、もう数十年も前に医学生だった方に教えて貰ったコトがあります。
「イライラしたり、気持ちが落ち着かない時は、坐禅してみるとイイよ。僕も実際にしているんだが、とっても気持ちが落ち着くから」と話して頂きました。その頃、少し実行したのだとは思うのですが、「そうなんだ!」と思ったコトは覚えていても、それでワタシがどうしたのかは残念ながらヨク覚えていません。
でも、そんなコトが過去にあったので、本日図書館で上の本のタイトルを見て、「ヘェー!!」と思って借りてきました。
日本の禅学者・鈴木大拙博士が「禅」の思想を英語圏に紹介し、エーリッヒ・フロムとの共著で1960年に『禅と精神分析』なるものを出版したコトで、ZEN心理療法は特に西洋で広がったそうです。
エーリッヒ・フロムは前述の著書の中で、
西洋の文化の根源はギリシャもヘブライも人生の目的を人間の完成に置いたが、現代人は物の完成と、いかにしてそれを造るかの知識に第一の関心を寄せている。‥‥それで彼は不安であり、憂鬱であり、絶望的である。彼は幸福とか、個人主義とか、主導性とか、立派な口先だけの目標は掲げるけれども、本当は目標がないのである。何のために生きているのか、彼のあらゆる努力の目的が何であるかと尋ねられると−−彼は当惑するに違いない。ある人は家族のために生きているとか、またある者は『楽しむために』とか、またあるものは金を儲けるためとかいうだろうが、実際のところ何人も何のために生きているのか知らないのである。彼は不安と孤独を逃れようとする要求以外には目標をもたない
そこに、現代の大問題があると看破しています。生きるために精一杯だった時代ではナクなり、人生に余裕が出来てきたからこそ、そんな問題が生まれて来ているのかもしれませんが‥‥