2006年09月28日

新たなアイデンティティーを獲得するには‥‥

では、今朝の続きです。

(3)恐怖心と罪悪感を味わって、とにかくやる‥‥これまで生活にとけ込んでいた行動を変えようとするとき、恐怖心や罪悪感が表に出てくるのは自然なことだ。これは変化を大きく妨げる障害物にはならないから、そのまま素直に表現し、とにかく前進していけばうまくいく。

共依存の人たちは治療にたどり着くまでに、自分に「できない」行為をどんどん増やしてきた。一人で運転する、高いところに行く、人が集まったところで話す、自分の話をする、心から泣く、上司に対して自己主張する、ホウレン草を食べるなどがここに含まれる。つらい環境で成長してくる間に必要とされたのは、なけなしの安心感と自尊心を失う危険などないよう気を配り、ひたすら自分を保護することだったのだ。

新たなアイデンティティーがでてきたときには、このリストにある項目を消し、一つひとつを課題にして、あわてず一歩一歩踏み出すことが必要だろう。何年かかっても、大切なのは、「私にはできない」行為の数を減らし、もっと豊かにもっと自由に、もっと人生をまっとうすることだ。

これらたくさんの新しいことは周りに悪い作用をすることはない。良い影響を与えるだけだ。あなたは、一緒にいてはるかにおもしろく楽しい人になる。けれども、変化によっては最も身近な人の反発を呼ぶので、受け流すには大変な努力が求められる。

自分よりもほかの人の欲求や希望を優先させるのに慣らされている人が、自分のためになることをやると、決まって罪悪感という黒雲に覆われるような気がする。

しかし、限界を決めてそれを守り抜き、同時に自分を大切にする時間を増やし始めると、文句を言われるかもしれない。しかし、いずれちぐはぐな態度よりも今の毅然とした態度を受け入れるようになってくれると信じよう。

恐怖心も罪悪感も行動する前に立ち止まり考え直すきっかけとして利用するなら、健全な感覚となりうる。恐怖心と罪悪感を、赤信号ではなく黄信号と見れば前進が続けられる。

練習を積めば新しいことも怖くなくなるし、行動していけばやがて罪悪感から解放されるだろう。自分の行いは正しいという確信だけで罪悪感がたちまち消えると期待してはいけない。この反応はかなり自動的なものになっているから、すっかり消えるまでには時間がかかるだろう。
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