2006年12月18日

私がひきこもった理由

色々な教育に関する本を読んでますが、久々のホームランといった感じです。
私がひきこもった理由
確か前に「ひきこもりなんてしたくなかった」という本についても書いたと思うのですが、実話の力を感じます。訳知り顔の教育論なんかを読むよりもズッとタメになるんじゃないかと思います。

とにかく、出て来る人達は、親の話をあからさまにはしないのですが、その端々に「親のタメに無理して生きて来た自分」というものが、見え隠れするので親にしてみると、『気を付けよう』と思うコトが一杯あります。

そして、この本に出て来た人々の多くは、かなり優秀だった人達が多く、心優しかったがゆえに、「人生の競争」の世界から、身を引かざるを得なかったんだなと思います。会社に勤めてから、精神的問題を発症する人も多くなっている昨今ですが、早期教育の是非など様々な問題が溢れています。無論、人間の耐性は個人差があるので、一概に述べるコトは出来ませんが、子供自身の選択の幅が狭められてしまっていると、欲求の発散がしにくくなり、それが沸点に達したのが、「ひきこもり」だったり、「事件」だったりするのだろうと思いました。

「いじめ」が原因になったりもするのですが、どうしてもその裏に、「自信の無さ」や「自己評価の低さ」そして、「親との距離感」も問題の様に思います。専業主婦のゆえに子供をがんじがらめにしてしまうとか、忙し過ぎて子供のSOSに気付かない親とか‥‥とにかく、「親の理想の子供」像がスゴ過ぎて、ギブアップしないと自分が生きていけないトコまで追い詰められた人が、とても多い。

それでも、この本に載っている人は、取材を受けられたのですから、まだイイ方なのだろうと思います。こうした本をよんでから、日本の教育の問題点を話し合って欲しいのですが、「国を愛せば、教育は良くなる」という短絡的な考え方しか出来ない人が多い日本では、無理な話かもしれません。

こういう先生は良かった悪かったという話を参考にするのが一番の教育改革でしょうね。ともあれ、先生方はこうした本を読むヒマもナイかもしれませんが、「失敗は成功の母」です。教師の側からの教育論よりも、おそらくズッと教育をどうするべきかを考えさせてくれる本です。
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