2007年01月12日

コンプレックスに気づく

さて、一休みしたので、再び心理学の本の話です。ユング派の本です。とても読みやすい本なので、オススメです。
自分セラピー―読むだけで自分のことが好きになれる
前の本と重複している部分もあるので、まだ日も浅いですから、そちらは省略して、違う部分を書き込みます。

コンプレックスは、自分では無意識に閉じ込めているものです。しかし、原因不明の恐怖心や心のおびえ、心の閉ざしなどに作用します。

相性の合わない人という場合、私たちは「相手」が悪いと考えがちですが、実は「相手」に自分の「シャドウ(影)」を投影している場合がある
のだそうです。

つまり、「自分では意識して抑えようとしているけれど、存在している悪いと思っているコト」をしている人物の行動に、「自分自身に都合の悪いもう一人の自分」の存在を思い知らされるがゆえに、腹が立つというコトもあるのです。

「良い人」を演じ続け、「暴力的な性質や、自分勝手な振る舞いはいけない」と自分に言い続け、抑圧していると、閉じ込められたエネルギーは、「良い人」を演じるたびに負荷がかかり、突然のように外に爆発することがあります。

「キレる」というのは、心理学的にこのことで、あまりに自分を殺しすぎると、その反動でシャドウは外に爆発するのです。

渋谷のバラバラ殺人事件の御夫婦は、二人とも「とてもイイ子だった」と生家の隣近所の人々がインタビューに答えています。悪口を言うのは抵抗があるというコトで、多少は割り引いて考えるとしても、「礼儀正しい子供」の役を演じ続けていたものの、互いにそうでナイ自分を抱えていたからこそ、DVの加害者・被加害者になり、最終的にその立場が逆転するような結末を迎えてしまったのだろうと推測出来ます。

では、どのようにして、プレッシャーやコンプレックスを乗り越えて行くべきなのか、明日からじっくりと、それについて書き込んでいきたいと思います。
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