おはようございます。本当は、麻原彰晃のオウム真理教を契機に宗教に対する素晴らしい良書でありながら、ホトンド世間に宣伝されていない、「黄泉の犬」の話をしようと思っていたのですが、三歳の子供を歩道橋から投げ落とした男の事件があったので、そちらは晩からにします。
精神医学の本のカテゴリーに入ってますが、小説です。最初の出だしが、どう本文につながるのか理解し難いトコがあるほど、正直、小説としては荒削りという部分もあったりするのですが、事実に裏付けされているので、なるほどと思うコトが沢山ありました。
閉鎖病棟
一番の話の核心になっているのは、犯罪性向があって、でも精神病の関連があるとなると、警察も及び腰で、処罰されない人間が存在しているコト。
小説ですので、これから読む人のタメに、あまり詳しく書けないのですが、誰も暴走を止められないとなると、どうすればみたいな話です。
同室の人に暴行したり、それを反省させようとしてそれなりの部屋に入れたら火をつけたり、それから‥‥とエスカレートしていく人がいます。
前に、「犯罪者の中には矯正が不可能な人もいる」という話がありましたが、そういう人と精神病がリンクしてしまうと、本当に大変です。
ちなみに、何度か書いてはいますが、別にこのブログで紹介した本を買って頂いたとしても、ワタシには一銭もなりませんが、紹介したい本を書いた人にはそれなりの報酬が支払われるべきだと考えていますので、余程、「これは‥‥」と思った本以外は、皆さんに読んで頂きたくなる様に心掛けて書いています。誰でもネタばれした小説を読むのは、あまり面白くありませんから。
ワタシは、「何でも厳罰にしろ!!」と言っているワケではありませんが、「矯正が不可能に近く、さりとてどうするべきという明確な基準がナイ人が存在しているコト」を知り、「どうすればそういう人々を社会に復帰させられるのか」もしくは、「復帰させにくい存在だと判っている場合にどうすべきか」というコトをちゃんと考えないと、今みたいに、事件のあった時だけ、ワワッと騒いで、それっきりみたいな感じだと、何の罪もナイのに、ただタマタマ運が悪かっただけで、傷付けられたり、殺されたりといった事件は、延々と続くばかりです。
問題があると認識はしているけど、そのまま放置というコトが日本には頻繁にあり、そのシワ寄せは社会的弱者に、マスコミは問題が起きた時だけ大騒ぎ、で時間の経過と共に、そのまんまという状態が継続していては、なんとなく社会を覆っている社会不安は解消されぬままです。
そういう土壌が、新興宗教などの下地になっているのではないかとも思うので、晩の本の話の前に割り込んで書いてみました。