2007年01月31日

きょうだい間虐待の現実

おはようございます。歯科医師の息子が妹をというコトで、注目を集めましたが、きょうだい間の虐待は、日本ではまだあまり注目されてなかっただけで、米国の調査では、きょうだいの暴力を中学生で調べたら、88%の男子および94%の女子が、過去12ヶ月において、被害者であると共に、85%の男子および96%の女子が同じ時期に暴力の加害者でもあった。

ただし、この種の調査は暴力や虐待の定義がまちまちであったりするので、その数字をそのまま受け取ることはできないが、虐待に発展しかねない下地があるコトは間違いナイそうです。

きょうだい関係は,親と子どもの関係,そして仲間関係同様,対人間能力や社会性を獲得する上で大切な人間関係であるといえる。

親との「たての関係」や仲間との「よこの関係」と違い、「ななめの関係」になるのだそうだ。

そのような関係性のなかで,とくに年齢の差が小さいきょうだいでは,互いに競争心や嫉妬心をもちやすく,たとえば親の関心を求めてきょうだいげんかをしたりする。年齢の差があれば,一方が他方を支配するような関係になるかもしれない。

反対に,ひとつのものを共有し,協調的な社会生活をしていく上で、重要なルールを獲得していくこともある。

親によって権限が過剰に与えられ、年長のきょうだいが、年少のきょうだいの世話を任されたり、きょうだい関係に対して、親が関わらなかったり、監督しないといった、消極的なきょうだい関係への親の関わり方も、虐待を発生させる要因として働く。

親同士の虐待的な関係や親から子どもに対する虐待が存在する家庭では、暴力を正当化する規範や合理化する理論を抵抗なく受け入れてしまう。つまり、暴力を頻繁に目撃したり、自身が暴力を受けた経験のある子どもは、暴力に親和的になり、きょうだいに対して虐待を行う可能性があるのだそうだ。

きょうだい間の虐待を防ぐには、きょうだい間に虐待が起こりうることを認識し、子どもの言葉に耳を傾け、両親が不在の時の監督を適切にし、性について話し合い、自分の身体は誰も傷つける権利を有さない、もし虐待されたとしたら専門家などに助けを求め、暴力のない家庭、きょうだい間のよい相互的関係について喜ばしいことであるとの態度の表明が必要だそうだ。

悲劇は未然の抑止力が必要だというコトは、ココでも言えるようです。
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この記事へのコメント
難しいですよね、親として迷いもあるからコメントしずらいですけどもう目を逸らせない問題ですもんね。
十分で片寄らない愛情と子供の目線に下りることが下手な親が今は多いだろうから、今後も気をつけないといけない問題でしょうね。
兄弟間の問題だけではないし

俺は倒れちゃったから娘を一人っ子にしちゃいましたが、子供同士じゃないと見えないことや教え合えないこともあると思うから小さい頃にもっとも接する同目線の人間として兄弟は大事だと思うんですよ。
Posted by 小太郎 at 2007年01月31日 14:49
そうなんだ〜。アメリカではそんな統計があるんですね。
親の接し方しだいでは、もっとも身近な相手が憎く思えたりするの・・・なんだか分かります。
私の知人でも、次男の子を両親が溺愛していて 長男には無関心・・・という家族があります。親を恨んで 次男を憎むんじゃないかと心配です。
Posted by ナミナミ at 2007年01月31日 16:55
小太郎さん、子供は一人だとしても、親戚の子供とも遊んだりする中で、擬似兄弟になれますから、小太郎さんに甥や姪がいらしたら、その方々と遊んでもらったり、遊んであげたりすれば大丈夫なんだと思います。

親と子供だって、相性もあるとは思いますが、やはり親となれば、感情は二の次にして、なるべく平等に接するべきではないかと思います。

相手と対等な目線に立つというコトは、とても難しいコトですが、そういう気持ちがあるのと、全くナイのでは全然違うと思います。

我々は完璧にはなれませんが、そうなればイイのかと思い描くコトは簡単に出来ます。まずは、ソコから始めればイイのではないかと思います。

何時もコメントありがとうございます!!
Posted by koyuri at 2007年01月31日 20:42
ナミナミさん、忙しそうなのに、コメントありがとうございます!!

確かに、そういう風に子供を差別する人居ますよね。

子供が将来どうなるのか、不安にならないのだろうかと思います。

ともあれ、そのケースでは、溺愛されている次男も大迷惑かもしれませんね。

結局、親になっても、子供のままで成長出来てナイ親が大勢いるコトが問題なのかもしれません。

次男さんの誕生日パーティー盛大だったみたいですね。子供も中学生になるまでが、一番母親の出番があるのかもしれません。楽にはなりますが、淋しいのも事実です。そうなる前に、イッパイ可愛がってあげてください。
Posted by koyuri at 2007年01月31日 20:46
 
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