今朝の新聞にタミフルの副作用に関して、因果関係を審査せずに厚生労働省が却下というニュースが載っていました。せめて、こういう無謀な判断を覆してくれるのならば、厚労大臣を辞任しなくてもなどと思いますが、そんなコトはありえませんよね。
新装版・ターゲット
ちなみに、ワタシの読んだのは、当初の初版本でしたが、帯のついてる写真が気に入ってこちらです。
その中で、クロイツフェルト・ヤコブ病、通称狂牛病について書かれていて、ドイツのビー・ブラウン社から輸入された乾燥脳硬膜が危ないと判った時に、FDA(食品医薬品局)がたった一人発生しただけで輸入禁止したのに、使い続けた「たわけた国」として日本が上げられているくらいですから。FDAが警告しても、数年にわたって乾燥硬膜を輸入し続けること許可したのが厚生省ですから。
小説だから、アメリカ人がボロくそに言ってますけど、実際ヒド過ぎますよね。血友病患者がエイズに感染したのも、非加熱製剤の使用を中々中止しなかったのですから。とにかく、国民の命よりも、製薬会社の方を向くのダケは止めて欲しいものです。
ともあれ、この小説はメチャメチャ面白いです。
日本の外交の稚拙さなども、浮き彫りになってますし、島国ゆえに、他国に揉まれていない日本の問題を、小説ゆえに的確に指摘しています。
それにしても、新種の鳥インフルエンザも、『誰かが「遺伝子操作」したの?』なんて思ってしまいます。
やはり、『ウイルスに冒されても健康でいられる様に、免疫力を高めておくしか、一般人には道はナイのかな』などと思ってしまいましたが‥‥こういう小説を読んで、厳しい現実もシュミレーションしといた方がイイかもしれませんね。