2007年02月11日

グローバル化は「貪欲」が美徳?

最早、世界は第3次世界大戦に突入しているとおっしゃる方がいらっしゃいます。イラクでの戦闘を指しているのではナク(それもその中の出来事かもしれませんが)、目に見えない経済戦争こそが、世界中でIMFや世界銀行の政策の名の下に、「貧困の削減」という名目で侵攻しているというのです。こういうのは、一月に「真実が報道されない理由」で紹介したビル・トッテンさん。興味を持ったので本を読んでみました。
銀行は強盗、外資はハイエナ―日本再生の処方箋
アダム・スミスの有名な言葉「競争の結果、私的利益を求める個人は、あたかも『神の見えざる手』によって導かれるように、公共の利益を実現する」と競争を奨励するけれども、アダム・スミスは経済学者以前に道徳哲学者であったので、理想的な世界で物事がどのように機能するかを理論化したのであって、実際の世界でどのようになるかを分析する科学的観察者ではなく、誰もが経済に関する意思決定を行う十分な判断力を持ち、決して賄賂など受け取らない正直者であるという前提なのだという。

決して、「金持ちや権力者が貪欲な目的を追求できるよう全く自由に行動すれば、世界は最もうまく機能する」と述べたワケではないのだが‥‥しかし、資本家のあくなき利益追及を考える見えない戦争状態は、弱肉強食を進め、多くの貧しい人々を苦しめている。

何故、この状況に人々は気づかず、政府は国民を戦争から守らないのかというと、

理由は富の集中にある。‥‥世界の富は極少数の人々の手に集まった。この少数グループはメディアを統制し、またその資金力で、自分たちの不利益になることを国民のために行わないよう政府の大部分を管理している。最も、多くの人々に影響力を及ぼす新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、映画、学校教育に至るまで、富を持つ者の掌中にある。そうしてメディアは、実際に起きている事象について報道するのではなく、実際に起きている事象に人々が目を向けないように、娯楽もしくは戦争の参謀本部が流したい情報だけを、人々に流し続けている。

ナルホド‥‥という感じではありませんか?
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