2007年02月27日

あずみの観光事故続報とドライバー残酷物語

おはようございます。時間の経過と共に、もうホトンド騒がれなくなりましたが、徐々に真相が判って来るのですから、本当ならもっとチャンと報道すべきで、違うバスやトラックの運転手の方々の過酷な労働の実態を調べるコトには、積極的になるべきなのですが、そうはならないのだろうと思います。

専務(死亡した三男の母)が、長男のドライバーに対して、会社を守ろうと「岐阜県の養老サービスエリアから滋賀県の草津パーキングエリアまで専務が運転していた」と事故当日に病室を訪れて口裏合わせしていたというコトが明るみに出ましたが、そういう嘘もバスには運行記録が残るのでバレるのは当然だと思うのですが、会社防衛に走るとそうなってしまうのでしょうね。

ミクシィとかでも、そういうニュースに対する書き込みの中に、「それでもトラック運転手よりは、バス運転手の方がマシ」というものがありましたが、それに関連した様な証言を聞きました。

トラック会社からバス会社も始めた会社の、ドライバー。あまりに過酷な労働に、このままでは身体が持たないからと、会社を辞めるコトにした。その会社の給料は二ヵ月後に清算するコトになっていた。二ヵ月分の給料を、今まで貰っていた経験から約70万円位だと想像していたが、手渡されたのは20万円ホド。

辞めるならばと、残った二ヵ月分は時給計算にされたのだという。変だと思って、労働基準監督署に相談したが、「ちゃんとした契約をしてなかったのだろうから、どうにもならない。既に、給料を受け取っているのだし」と門前払いされてしまったそうです。

日本人の多くは勤務する時に、契約書などを取り交わさないですし、法律の細かいトコなど理解している人は少ないと思います。そういう法の目を潜り抜けようとする会社があり、そういう中で損をして生きている人が居るコトだけは、忘れないで欲しいと思います。

ともあれ、過重労働をしているトラックやバスがアナタの乗っている車や歩いている側を通行していて、何時、アナタが事故に巻き込まれないとも限らないのです。

「格安バスに乗らなければ大丈夫」とかいう発言もありますが、そういう問題ではナイのです。道路は公共のモノであり、「車は走る凶器」になりうるモノであり、特に大型車のパワーは一般自動車の比ではありません。

他人の過重労働だからと、互いに無視しているから、「過労死」も減らないのです。16歳の勤労少年の死が、単なる一零細バス会社の問題として処理されてしまうのか、それとも世の中の「過重労働」の解消に繋がるのか。

残念ながら、前者になりかねないと思いつつも、少なくとも事故があったその時以外は無関心という日本人の「熱しやすく冷めやすい」性格を変えないと、何時かはそうした災難がお互いの身に降り掛かる可能性があるとダケ、注意を喚起しておきます。
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
経営者の資質を問わない許認可が為されているから無理でしょうね。
貸切バスを始める際にも陸運局に経営者に問題があると通報したにもかかわらず認可し、挙句の果てに東京にバスを隠し置くようなことや区域外輸送などで問題となるや処罰の対象から逃れるために廃業したバス会社。
今は、特定で貸切行為を行なっています。
役人も舐められたものですね!
Posted by 魁夷 at 2007年02月27日 13:35
本当に考えさせられました。
法を完璧に理解せずに契約してる人って多いですよね。
それも自己責任といえば仕方ないけど、だます様なやり方は許せません。
Posted by ナミナミ at 2007年02月27日 15:30
世の中には、役人対策はバッチリという人も存在しますからね。

困った世の中です‥‥
Posted by koyuri at 2007年02月27日 21:17
ナミナミさん、本当そうですね。

だますつもりの人が存在していると思ってないと、とんでもナイことになりますね。
Posted by koyuri at 2007年02月27日 21:26
 
にほんブログ村 健康ブログへ