おはようございます。小説の中には、現実に潜む危険を拡大して知らせてくれるものが、時としてあります。昨日の朝の本もそうでしたが、今朝の本は、近未来小説として読むとかなり怖い。しかも、現実の話として語られているだけに、リアルで。
青らむ空のうつろのなかに
タイトルの小説とかもだが、巻頭の小説が一番怖い。
我々は、飢餓という状態を知らず「飽食の時代」と呼ばれる時代に生きている。しかし、考えてみればそれは虚ろな「砂上の楼閣」なのかもしれないのだ。
戦前も、戦中も大変だったでしょうが、それでも「互助」の気持ちがあったし、「モラル」も残っていた。
考えてみれば、今の様なモラルが欠落しだした時代で、危機的なコトがあれば、修羅場になるのは目に見えている。
食料備蓄というか、お米だけは新潟の生産者から、取れ秋までの分を買い置きしてあるし、1週間程度の食料はありますが、今はコンビニとかで買えばいいからと、自宅に置かない人も増えていると思いますが、やはりそれはかなり危ないコトだろうと思います。
日本国の防衛という観点からも、「軍事力」だけでナク、食料安保という観点から、休耕田を無くして、食糧不足の国に援助米として送るとか、誰にでも目に見える支援などをして、世界と仲良くするコトが、一番の「安全保障」なんじゃないかと思います。
「防衛」イコール「軍事力」という、単純な発想は危ないと、よくもこんなに現実をデフォルメ出来るものだと思う様な短編小説集を読むと、思ったりもします。
作物を泥棒する人々を防ぐタメに、竹槍などが登場する様な異変が起こらないコトを祈るしかないのでは辛すぎます。異常気象が続いているのを考え合わせると、単なる「妄想」と片付けるワケにはいかないだけの衝撃があります。