おはようございます。小説だからと言われれば、それまでですが、親子の関係を変えるヒントになりそうな小説です。
夏の魔法
ミステリーを封印しての第一作ということで、期待して読んだら期待以上でした。読後にとても気持ちが軽くなりました。ひきこもりの青年と、十五年ぶりに一緒に暮らす別れた父親との物語です。
皆が皆、同じ方法で問題解決とはいかないでしょうが、ひきこもりなどに悩む人、周囲の人にゼヒ一読して欲しい一冊です。
自然と離れ、機械的な生活をしている人にも、こんな生活があるのかと思ってみるだけで、かなり気持ちに潤いが出るだるうと思います。
この本の内容からは少し離れますが、それにしても、日本国内の酪農をはじめ農業を真の意味で確立させないと、食料安全保障の点からも問題だと思います。
安く安くという圧力が、生産者の意欲を失っています。農家の高齢化、小さな小売店の相次ぐ閉店による市場の形骸化。問題は山積みです。
だとしたら、我々はせめて国産の物を食べるように努力するしかないでしょう。
自然は人間を癒してくれます。自然にしっぺがえしをされないように、人間も自然の一部として、謙虚に自然と接し、そこから再生するしかないでしょうね。