2007年06月20日

日本の将来はこうなるの?

引き続き、日本に住んで日本を心配してくださっている外国人の方の本の話をします。こちらはカナダ人ではなく、前にも紹介したコトのある米国人(今は帰化して日本人)だった方の本です。

ちなみに、最初にお断りしておきますが、著者の推奨する儒教的な教育だけは、トップがお馬鹿でも許されやすくなりやすいので、あまり感心出来ません。老子が述べたみたいに、「トップがまともならば、おのずと下々もまともになる」という考えの方が断然正しいと思うので。下手に日本に儒教を入れようとすると、今の「教育三法改悪」みたいになりかねないと思います‥‥

日本はアメリカの属国ではない―あなたは、アメリカが日本の納税者から六兆円もの金を搾取している事実を知っているか
という本と
アメリカ型社会は日本人を不幸にする―「実力主義」は日本に合わない
という本を立て続けに二冊読んでみました。

古い本なのですが、二冊に書かれている十年前のアメリカ社会の状況は、これからの日本の未来を暗示している感じがしました。日本はアメリカの後を10〜20年遅れで追いかけていると言われているのが、正にそうなのだと実感しました。

1996年のワシントンポストに掲載された一般労働者の生活の調査結果

・将来のために貯蓄をする余裕がない……五八パーセント
・収入が足りず、家族が働きに出たり、仕事を掛け持ちするようになった……三九パーセント
・家賃や住宅ローンが払えない……二一パーセント
・医療サービスを受けるのが遅れたり、支障があった……二三パーセント
・経済的な理由で大学進学や高等教育を受けることをあきらめた……二三パーセント
・請求書の支払いが滞っている……二三パーセント
・家の購入を延期した……二三パーセント
・金銭的な困難が、結婚などの諸問題に波及した……二二パーセント

今の日本が直面しているワーキング・プアが向かう現実がソコにありました。そして、今のアメリカの様に、今後、一握りの上流階級が全国の富の大半を握って、マスコミも政治家もコントロールして、より寡占化を進めていくのかどうかは、我々がこのままの政治を続けて行くのかどうかの選択に掛かっているのだろうと痛切に思いました。
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
この書き込みの難点はkoyoriさんからのコメ返しがもらえないこと・・
質問したくても・・駄目なこと・・

でも質問・・
実力主義が日本には似合わない・・
ではあなたは、日本はどうしたら良いとお考えなのですか?

終身雇用・・年功序列・・?
Posted by 松じゅん at 2007年06月20日 22:20
松じゅんさん、ワタシは全てコメント返しはしておりますが? 遅くもコメントを頂いた翌日には必ずコメント返しをしてますので、コメントを書き込んだ場合は必ずその回のコメントという欄をクリックして読んで頂けると有難いのですが‥‥

実力主義という言葉は、とても便利な言葉で、一見とてもイイと思いますが、現在行われている実力主義は、中高年になる、余程の実力者以外はリストラに遭遇、そして再就職して安い賃金というパターンに、とても多くの人々がなったり、その恐怖に慄いて必死で仕事して、下手すると過労死しています。

今回の話はまだ続きますので、どうすべきかは次回以降を読んで頂くとして、簡単に述べると少なくとも「フェアな社会」になり、「大会社のみが潤う社会」ではナク、「格差を縮小しようとする社会」になって欲しいですね。
Posted by koyuri at 2007年06月21日 08:12
雇用形態を考えてみました。特に大企業の場合には派遣社員、契約社員の終身雇用か年功序列か・・・。
そこで比率に問題があると考えます。これらの社員雇用を増加させれば人件費、福利厚生費等の減少が見込めます。
一方、労働者の意欲や安定性はどうでしょうか。

私の関係するスーパーのパート社員を見ていますと、とかく専門的な部分がどうしても正社員と比較しますと欠けているように感じるのです。

企業は利益追求が求められますが、それだけでは社会的意義にはならないのです。企業としての存在感や社会との係わり、そして労働者の事も考える必要があるのでは・・・。
Posted by takachan at 2007年06月21日 12:28
takachanさん、ナカナカ難しい問題です。

ともあれ本人がパートを望まない限りは、正社員になれればイイと思います。タダ、そうなると給料が大変かもしれませんが。

雇用試験期間以外は、給料はある程度の水準にして一生不変。良く働いた人には、ボーナスで差を付けるとか‥‥若い内に、一般よりも高給なら、それでウンと言う人もいるかもしれませんが、日本に受け入れられるかどうか。

タダ、そうした斬新な考え方をしない限り、簡単には解決しない問題かもしれません。
Posted by koyuri at 2007年06月21日 21:46
 
にほんブログ村 健康ブログへ