2007年09月06日

名医を選ばないと‥‥

前から、医者は選ばないと危ないという話は、何度もしてきましたが、一般的に余程のコトがナイ限り、あまりメンタル系の話は聞けないものです。

でも、儲け主義とそうでナイ医師との違いは、正に昨年の叔父のボケ騒動の時と、ピッタリ一致してますので、おそらくそうなんだろうと思います。昨日の本からですが、
薬に頼らない治療を行う雷門メンタルクリニック(東京都台東区)の井波真理医師は言う。
「精神科医にとって、薬だけ処方すれば喜んでさっさと帰る患者はありがたい。長い時間かけて話を聞いてあげる必要もない。そのぶん、別の患者を診ることができて増収につながる。薬好きの患者さんは薬を出す医師が好きなので、定期的に通ってくれる『お得意さん』になる。それがわかっているから、医師も過剰処方を続けるのです」
一人の患者を五分でさばけば、一日に診る患者数はどんどん増える。増収を続け、ビルの一角を間借りしていたのにすぎないのに、駅前に大きなビルを建ててしまう医師もいるという。こうした薬漬けの医療、依存症を見抜けない精神科医に、井波医師は批判的だ。
「薬だけもらいにくる人は本当のうつ病と違う。単なる依存症。医者は自分たちがヤク中を作っていることに気づいていない」
中でもリタリンという向精神薬が危険みたいだ。リタリンの効果は覚醒剤に似ていて、気分がハイになり、仕事や勉強にやる気が出て、夜中でも起きていられる様になるらしい。本来、日中でも強い眠気に襲われるナルコレプシー(過眠症)向けの薬なのだが、世界的に60以上の国々で販売されているにも関わらず、うつ病への投薬を認めているのは日本だけらしい。

販売元の会社が、1995年に「うつ病への投薬をやめるのが適当」と厚生省に申し入れたという。リタリンは乱用されることが多く、うつに有効な他の新薬が開発されたためだという。

複数の抗うつ剤を試しても効かない「難治性うつ病」(治りにくいうつ病)に限っての効能が認められたのだが、一部の無定見な医師が、病の重い軽いにかかわらず、うつ病を訴える患者に見境なく処方していて、依存者を増やしているのだとか‥‥『エエッ!!』て感じですね。

「三二条」と呼ばれる精神障害者の通院医療費を免除する法律が、2006年春から見直されたそうだが、医療費がホトンド掛からないからと、依存者によるドクターショッピングを可能にし、何軒も回っては、薬を大量に手にする人を増やして来たのだそうだ。

精神障害者に通院を促す法律が、快楽のためにクスリを消費する依存症患者を増やした側面もあるという。
「精神科では伝統的に、症状の重い統合失調症の患者に、強い薬を大量に処方してきた歴史がある。このため、うつ病患者への大量投薬も抵抗感がなく、一〇数種類もの抗不安薬や睡眠剤をまとめて処方する。死ぬほどの薬が簡単に貯まるのには、医師の安易な処方が背景にある」
病気を治そうと、病院に行ったら、薬依存症になって、オーバードーズで亡くなってしまうのだとしたら、本末転倒ですよね。どの科もそうですが、お医者さん選びは慎重にしないと、逆に命を失いかねません。お気を付けください。
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うつ病の悩みがスッキリなくなります。こころケアからだケア 客観的に見れば仕事もプライベートも落ち着いたはずなのに、なぜか毎日生きることがつらい・・・。何と言い表せば良いのかわかりませんが、とにかく苦しくて、??
うつ病 名医【うつ病 治し方 うつ病 完治口コミ情報】at 2007年10月15日 19:46
この記事へのコメント
身に滲みてわかります。

実母が和歌山日赤で 手術で失敗そのあと5回も短期間に

手術して体もぼろぼろ結局視力失いました・・

その上痛みまで・・そのあと東京在住の弟が眼科の名医と呼ばれる先生の紹介でとうきょうまで出向いて痛みだけとってもらいましたが・・どうして最初から東京まで行かなかったのか悔やまれました。


地方にいると 寿命まで 選択できないかもしれません
Posted by 松じゅん at 2007年09月06日 19:27
松じゅんさん、その気持ち理解出来ます。

近所の方で主人の母の茶飲み友達だった方。白内障の手術面倒だからと、医師に勧められるまま両眼手術して、片目の手術が失敗。失敗した眼を再手術しましたが、思わしくなく、かなり体力が衰え、ボケ症状が出て来て、数年後に脳関係で倒れ、半身不随になって約一年後に、老健施設で亡くなられました。

親切なのですが、ヤブで有名な眼科医の方を信用したばかりに‥‥

まだ、生命を取られなかっただけ、上記の方よりもマシかもしれませんが‥‥○○の先生、科は違いますが、全国的に問題のある医師も多いのかもしれませんね。それでも、○○というだけで、患者さんは大勢行かれますので。麻酔の失敗で心臓の手術の後、蘇生出来ずに亡くなられた方も存じ上げております。
Posted by koyuri at 2007年09月06日 22:37
私も長期間に渡って、胃薬を服用したこととかありますが、
症状を話して、薬を処方してもらう、ということを続けていました。
その頃はあんまり疑問に思わなかったのですが、今考えるとよくなかったかも・・。


最近は「薬のことでも何でも不安に思ったら聞いてください。」とか薬を出さないと言う診断をしてその理由をていねいに教えてくださるお医者さんに出会うことが多くなってきました。
「お医者さんの言うことをよく聞く」、と言うことが「体によいこと」であってほしいですね。
Posted by セサミ at 2007年09月06日 23:26
これはまさに俺は直面してますね、友達がそうですし。
本人は今ではリタリン依存症ですが最初はどの程度かわからず処方されたから安心感もあって・・・今に至です^^;
リタリンにはまってからはほとんどの収入をそれに費やすのでおしゃれもしなくなったそうです、薬をつぶして粉にして鼻から吸うですから;;
患者に処方しておいて依存してることを知れば白い目で見られるし・・ってぼやいてました。
やめたいとも言ってて今頑張って減らしてるようですが・・

本人の意思の問題もありますがなんとも思わない医者の問題もすごいと思いますよ。
Posted by 小太郎 at 2007年09月07日 01:36
大きな病院に行きまして待ち時間3時間、診察時間が3分おまけに風邪までうつされましたY病院。
薬だけ沢山いただきました。

もう大病院には行きたくありません。
Posted by takachan at 2007年09月07日 10:14
こないだの全科当直(風邪も腹痛も外傷も診て必要なら専門に振り分けるduty)をしていて、18才女性が眠剤を欲しいとやってきました。研修医が問診をとり、早く切り上げたそうでしたが、月経やら食生活やらを詳しく聴取させました。すると、彼氏を名乗る男が「いつまでかかる、だらだら見てんじゃねぇ!」と怒鳴りながら診察室に入ってきました。
私はピンと来て、一番効力の少ない眠剤を3錠処方しました。研修医には「きちんと問診をとった証拠を書いとけばつけこまれずにすむ。ああいう人ほどしつこく聞く必要があるんだよ」と指導しました。
帰宅させ数時間後(午前2時過ぎ)、彼氏から「てめんとこで出した薬いっぺんに飲んだけど、どうやねん!」との電話。「極量でないのでご安心ください」で処理できました。
眠剤は要求されても最少量、これは鉄則です。不眠では死にませんから。
Posted by のうげみならい at 2007年09月07日 17:16
セサミさん、最近は、イイお医者さんに出会っているのかもしれません。

ともあれ、常習してしまうと、イザという時に効かなくなりますから、何につけ「漫然と長期間」というのはマズイかも。

「薬を出し過ぎない」医師こそ、名医だと多くの方々が認識する様にならないとイケマセンね。
Posted by koyuri at 2007年09月07日 17:25
小太郎さんから、実際に苦しんでいる友人の御話をうかがうホド、「リタラー」と呼ばれる中毒患者は蔓延しているのかもしれませんね。

余分に薬を出しても、医師の裁量というコトで、許されるのだそうです。

とにかく、交通違反をしても、国家試験が受けられなくなるホド、医師になるのは大変なのですから、なってからも、それなりの責任は取って頂きたいですね。

過失は許されても、故意は許されないし、過失にしても責任はそれなりに保険とかで取って頂きたいと思うのですが‥‥厳し過ぎる位になって、本当にドクターになりたいという方々にこそ、医師になって頂きたいです。お金儲けしたい人は、別の職業を選んで頂きたいですね。
Posted by koyuri at 2007年09月07日 17:32
takachanさん、大病院でチャンと腕を磨き、独立して盛況の病院の方がハズレは少ないみたいですね。

薬は原価と売価の間に、ものスゴイ開きがあるみたいですから、どうしても沢山出して「稼ぎたい人」も出て来てしまうのでしょうね。

幸いなコトに、我が家は病院の品評が行われやすいので、めぼしい病院を絞り込んでから行くので、あまりハズレませんが、それでも「百聞は一見にしかず」なトコもありますからね。
Posted by koyuri at 2007年09月07日 17:38
のうげみならいさん、危なそうな患者さんも多いので、大変ですね。

皆さんが「のうげみならい」さんの様な処方をして下されば、小太郎さんの御友達みたいにならずに済むのでしょうが‥‥

もちろん、ドクターは大変な仕事だとは思っているのです。だからこそ、ある程度勉強はソコソコでも、ひたむきに成りたいとおっしゃる方を優先的に医師にして欲しいですね。

のうげみならいさんになら、安心して掛かれそうです。でも、なるべく元気で病院とは縁がナイ方がイイですけど‥‥
Posted by koyuri at 2007年09月07日 17:46
 
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