タダ、血を見るとスカッとするのは、ある程度は理解出来ます。瀉血療法とかもあるし、循環器の先生に、「女性は閉経するまでは、あまり血圧の心配をしなくてもイイですよ」と言われたコトもありますので。献血も、体力のある人ならば、新鮮な血を作れるので、健康にイイという話も聞いたコトもありますから。
そう考えると、本の最後の方で、「夜回り先生」として有名な水谷修さんが、
具体的に体を動かし、まわりの人に思いやりを配れば、何かが返ってくる。と書いてあるのですから、献血でもすればイイのでしょうが、物事はそんなに簡単にイカナイだけのバックがあるのだろうと思うので、ナカナカ難しい問題です。
水谷さんが、多くの中高生と対話して、自傷する原因を六つに分類して「家庭における虐待」「学校におけるいじめ」「過去における性的な被害」「親の過度な期待への適応疲れ」「失恋」「友人関係」を挙げられたそうですが、親に問題があるとするならば、本人が変わるしかナイにしても、問題の解決は難しいでしょうし、学校にはいじめは残念ですが存在すると思いますし、失恋や友人関係の問題は、誰にでもありうるし、自分以外の誰も解決出来る問題ではありませんから、周囲の人は、悩んでいる人の話を聞いてあげる位しか、手助けし難いと思います。
若い頃の恋愛は、本人が気付くか気付かざるとに関わらず、どうしても自分に似た人を好きになりやすいので、この本にも書かれている様に、互いに自殺願望のある人同士という取り合わせになりかねないのだとも思います。
でも、本当は結婚するなら「ベターハーフ」と言われる様に、自分と類似してはいても、重ならない部分を持っている人を選べればイイのでしょうが、「恋はままならないもの」だったりするので、これまた難しい問題です。
ともあれ、「本気で死ぬつもりがあるのなら、その前に自分をさらけ出すしかない」だろうと思います。やるだけやって、それでもダメなら諦めても仕方ナイのですが。
ワタシが若い頃に感動したパール・バックの言葉、
幸せになりたいと思ったら、世界中探し求めることです。それが、出来ないならば、自分の周りに作り出すことです。本気で探すか、作ろうとさえすれば、必ず幸せは手に入るはずですという言葉を、悩んでいる全ての人々に贈るしかありませんね。