2007年09月09日

かなり危ない国に近付いてないか?

昨日、お気に入りのブログを読んでいたら、気になる話が載っていた。

こちらの最初の話題なのだが、共謀罪の変形版が考えられているらしい。

未だ起きざる犯罪について密告するという制度は、冤罪を可能にする制度だと思う。江戸時代の隣組制度みたいにして、世の中を監視したいのかどうか判らないが、とても問題だと思うのだ。

そして、問題はその下の記事にもある。光市の母子殺害事件について言及しているのだが、同じ様な論調は、インターネットのあちこちで散見するし、ワタシの周囲の人物も似た様な論を展開している人が多い。

確かに、犯人に対して厳罰に処して欲しいという気持ちは、ワタシにもある。だが、日本が法治国家である以上、「罪を憎んで、人を憎まず」という理念があるのは、冤罪を防ぐタメなのである。

光市母子殺害事件について、裁くべきは裁判官であり、弁護側の弁護が荒唐無稽であるならば、裁判官が却下する。弁護士に問題があると思う人は、次から裁判の依頼をしなくなるというコトだ。しかし、今の世の中は、マスコミが裁判所に成り代わったのか、少しだけの情報しか持たないのに、即断する人が多い。事件が、即断出来るのなら、裁判など不要になってしまう。

昨日の、ネットニュースによると、電車内でふざけて、ピストル型ライターを出していた人物が、電車を降りてから警官に暴行され、暴行した警官が処罰されたというニュースを読んで、警官を処罰するなという苦情がかなり警察に寄せられたのだという。

この話は、話が部分的にしか語られてなくて、ふざけていた人物は電車内で乗務員に咎められて謝罪し、スグにピストル型ライターを鞄に仕舞って、電車を下車した。しかし、酔っていた警官は根に持っていて、後を追いかけ暴行したのだという。

我々が事件の全てを知りえるとは思わない。裁判にしても、事件の全容を明らかにされるとは限らない。それでも、検察側、弁護側が其々の主張をし、裁判官が結論を出す。そして、間違ってはイケナイから、三審制になっているのだ。

裁判のスピードアップは望む所だが、全ての事件に冤罪という可能性があるからこそ、弁護する必要性や何度も裁判する必要があるのだというコトを忘れてしまうと、何時の日にか、身に覚えのナイまだ起こしてナイ事件で逮捕され、それでもマスコミが大騒ぎしさえすれば、有罪になるという時代が来るかもしれないのだ。

裁判官の裁きを、ホボ白紙委任している今の日本の状態を考えると、政府寄りの判決をした方が出世すると思われる。

冤罪かもしれないと考えて、無茶苦茶かもしれない位の弁護をする人間がゼロになってしまったら、その時は、政治犯は全て有罪になるだろう。

ともあれ、ワタシも弁護士は裁判を有利に展開させたいと思うのであれば、デタラメみたいな話をするよりも、やったコトはやったコトとして犯人に認めさせ、情状酌量や被害者に対する反省の意を表明させる方が良いと思う。

その方が、将来、犯人が更生するにも役立つと思うからだ。嘘で勝ち取った無罪は、逆に犯人を苦しめると思うから。

依頼者をダマして、金品を取る様な悪徳弁護士も存在していて、そういう人物に対しては、ドンドン辞めさせるべきだとは思うが、全ての犯罪者に対して、弁護したいという弁護士がゼロになってしまっては困るのだ。裁判の公平性が保たれなくなるから。

個別の問題だけを考えて、この問題に対する処遇が、将来の禍根になるかもしれないというコトを頭の中から捨て去るコトだけは、止めて欲しい。何より、政府寄りの司法判決を望む人々の思惑にハマってしまうからだ。

一つ一つの件について、妥当だという事例を積み重ねていくと、最終的にトンでもナイ世界になっているコトはママあることだ。発言は、「木を見て森を見ない」という事態にならない様に、充分考えてするべきだと思う。木だけ見させて、変な方向に誘導しようとしている人物が、世の中に存在しているかもしれないからだ。

ワタシを心配性だと思うかもしれない。でも、戦前と類似した徴候は、既に日本のアチコチに出始めているのだから、当然、そうした行動と必ずリンクして考えないと、将来の方向性が間違ってしまうかもしれない。太平洋戦争は、多くの日本人が洗脳され、それしか日本の生きる道はナイと思わされてした戦争なのだ。再び、洗脳されるかもしれないという意識は、何時でも持っていてしかるべきだとワタシは思うのだが‥‥
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この記事へのコメント
未発覚の犯罪情報に情報料を支払う制度は「児童買春、虐待など子供が被害者となる犯罪や人身売買」等被害者が弱者である場合に発覚の発端となれば有効ということで開始された制度のようですね。
そうですね、冤罪の可能性もあるし、運用が心配です。

しかし、産経新聞しか掲載していないことには一番びっくり。koyuriさんのブログを読まなかったら、知らなかったでしょうね。
Googleの検索をざっと見てもこの件に触れているブログは他に1つだけ。
もうちょっと日の当たるところに置かれるべきものだと思います。
Posted by セサミ at 2007年09月09日 22:23
警官暴行事件はひどいっすね;;
暴行という文字だけでもどうも俺には受け入れられないです。

たかじんの番組はいつも見るから橋本弁護士が例の発言をしたときも見てたけどそのときは「ちょい言い過ぎ感はあるけどよく言った」でしたけど懲戒請求のニュース見て改めてメディアの怖さ体感しました。
俺は「被告にあんなこと言わすなよ;;」って思ったし被告が言ったことで「反省してないんだな、死刑でいいよ」って思ったほうですから懲戒請求するとかより弁護人の真意が見えて軽蔑したしみんなもそうならそれでいいべやって考えでしたが、ああなったってことは橋本弁護士のしたこともそれを見た時の俺の思いもやはりちょっとわかってないんですね。。
Posted by 小太郎 at 2007年09月09日 22:51
連投ですが、情報を買うっていう話。
いろいろの問題点は話では置いといて、俺はいいのではないかと思ってます。
ただなにをもって情報が役立ったとか決めるんでしょう?
制度自体はありかなと思いますがその途中経過がまったく???です。
しかもそのことに金を出す?というのもちょっと違うような気がします。
そうでもしないと情報が来ないというところもあるでしょうけど金のことも含めてそれではあまりに警察が機能してないと認めるところではないのかと思うのですが。
金を出すことで犯罪にちょっと加担した者の裏切りとかからの情報もあろうかと思いますが;;

比較的あり!と思ってる俺でも、根本的なことがどうにも納得いかないです。。
Posted by 小太郎 at 2007年09月09日 23:05
光市の被告の弁護団4人が(死刑廃止論者)が
市民の9000件にも及ぶ〜請求に弁護活動の妨げに
なると 
橋下弁護士(テレビで市民に呼びかけた)を訴えて
その橋下弁護士も受けて立つというのを見ました。

どう考えても・・被告の弁護というより自分の死刑廃止論を
通したいがために
むちゃくちゃですね。

被害者の夫が毅然とされているので余計に気の毒でなりません
Posted by 松 at 2007年09月10日 09:19
マスコミ報道には日頃から少し疑問を感じております。
事件にせよ政冶にしても事実記事の中に各社の考え方を混ぜて報道している点なのです。
例えば一つの事件でも複数の新聞を読みますと微妙な違いが出てまいります。
本来、報道は公正中立でなければなりませんがA新聞は左よりとかB新聞は右寄りとかであってはならないのです。

そして権力側との関係も透明でなければなりません。
現状のままですと政治不信に続きまして新聞不信も出てきて新聞離れにはならないでしょうか。
Posted by takachan at 2007年09月10日 09:26
セサミさん、未発覚の犯罪情報が本当なのか、嘘なのか、真実は捕まえられた本人以外、誰も判らないと思います。

でも、マスコミが騒いで、大衆がソレを鵜呑みにしたら‥‥かなり恐ろしい話です。

そんなに危険そうなコトにも関わらず、ホトンド報道しないってコトは、『何かを企んでいるの?』という疑惑が、当然浮上してきますよね。

戦前の「治安維持法」を考えると、運用がとても恐ろしいのですが‥‥
Posted by koyuri at 2007年09月10日 17:57
小太郎さん、今回の光市の事件は、かなり特別だとは思うのですが、それでも全ての事件は弁護人ナシで闘うワケにはいきません。

ワタシが犯人と書いて、被告人と書かなかったのは、おそらく犯人=被告人だとは思うものの、それを決めるのは裁判に於いてだと思うからです。

橋下弁護士は、弁護の方法として間違っていると述べるのは許されますが、大衆迎合が過ぎると思います。

裁判に、横から様々な人間が口を挟むのは、日本が本当の文明社会だと思うのであれば、全ての人が慎むべきです。こんなコトでは、陪審員制度が始まったら、予断が入り過ぎて、冤罪が続出しそうです。
Posted by koyuri at 2007年09月10日 18:06
小太郎さん、再びコメ返しになりますが、ホトンド報道もせずに、共謀罪に類似したモノを決めるという行為自体に疑惑を覚えるのです。

裁判の仕方が悪いと弁護士への懲戒請求が可能になったり、金目当てかもしれない情報を買う時代になったら、と想像してみて下さい。

何者かが、戦前への道をひた走ろうとしている様な気がしてなりません。それが、ワタシの思い過ごしであるコトを願ってますが‥‥
Posted by koyuri at 2007年09月10日 18:11
松さん、確かに光市の事件は、弁護側に問題もあると思いますし、ワタシもその点は指摘しておりますが、例えそうであっても、橋下弁護士の行動は弁護士として、如何なモノかと思います。

植草氏の、痴漢も冤罪ではないかという問題が、ネットで騒がれています。映画の「それでも僕はやっていない」みたいな話なのですが、真実は被告人にしか判りません。

「疑わしきは被告人の利益に」というコトなのですから、検察側が完膚なきまでに、弁護側の立証を打ちのめすべきであり、それが検察の仕事です。

一般人の心証よりも、証拠が一番大事です。弁護側の立証が間違いだと思うのなら、検察がひっくり返して、被害者の夫の思いを遂げるべきで、裁判外の人間を煽るのは間違いだと思います。
Posted by koyuri at 2007年09月10日 18:21
takachanさん、おっしゃる通り、マスコミの報道に偏向がある様な気がするのです。

光市の事件だけだと、そんな気もしないのですが、色々なコトを総合して考えると、『光市の事件を政治的に利用したいと考える黒幕が存在してナイのだろうか?』という疑惑が、ムクムクと頭をもたげて来ます。

ワタシが深読みしているだけならイイのですが。

ともかく、凶悪犯罪と呼ばれる事件でも、弁護は必要なのです。どんなに不満でも。その原理原則だけは曲げるわけにはイキマセンし、再審されないタメにも、検察は明白な証拠をキッチリ揃えるべきなのです。何十年後に、証拠を見つけるコトは不可能です。どんなに簡単そうな事件でも、警察も真摯に確実な証拠を幾つもキチッと集めて欲しいものです。
Posted by koyuri at 2007年09月10日 18:33
 
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