2007年11月26日

クリーン・エネルギーへの課題

本日の信濃毎日新聞の記事に二つのエネルギー関連のニュースが載った。TVニュースでは報道されにくい問題なのかもしれないが、一つは新潟県の柏崎刈羽原発で、23日に引き続き、25日も原子炉に挿入された制御棒一本が抜けなくなる異常があったのだという。

東電は「中越沖地震との関連を調査中」としているそうだが、原子力というモノは、色々な問題を孕んでいる。
スピカ―原発占拠
巨大原発が謎のテロリストの手に陥ちたらというミステリーなのですが、実際、ソコまで行かなくても、もっとスゴイ地震とかが起きたら、チェルノブイリなどよりも大きな惨事の可能性もあったワケで。

ならば、クリーン・エネルギーに向かってドンドン進めばイイではないかとも思うのですが、狭い国土の日本ではナカナカ思う様には行かない様で‥‥

夏場はラクビーの練習、冬場はスキー場として有名な菅平の須坂市側の峰の原高原に、風力発電施設を作るか否かで、地元の住民が対立しているらしい。

スキーは最近若者の数の減少という問題もあるのか、かなりブームが去り、各地でスキー場の閉鎖も取り沙汰されているのだが、長期低落傾向に耐えかねて、峰の原高原でも「赤字続きの現状では、撤退も考える時期」になっているらしい。

地球温暖化防止活動の先進地になるのがイイのか、それとも生態系などへの問題を考えて中止すべきなのか、問題は簡単に白黒を決められないのだが、計画に賛同するスキーリフトを運営する会社が、反対住民の経営するペンションには、リフト券の割引サービスをしない方針を決めるなど、地域が賛成か反対かで、対立が激化している様だ。

結局、世の問題というモノは、総論は賛成なのだが、極論になると反対の意見も多く、どちらか正しいとは一概に言えないが、原発の安全性について、正直に情報開示をするコトでしか、本当の議論というモノは深まらないのではないかと、思うのだが‥‥
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この記事へのコメント
この間アメリカの元政府の人間の話をちらっと聞いてたら「温暖化防止を謳ってて原発を否定するのはおかしい」旨の話をしてましたね。

反対意見は必ずあるものだけど、情報を隠すようなことが日常茶飯事な現状では仕方のないことですよね。
Posted by 小太郎 at 2007年11月26日 22:57
小太郎さん、確かに地球温暖化防止には、原発は有効かもしれませんが、もし、放射能が大量に放出されたら、その時点で地球は「アウト」です。

そうならないタメには、ガラス張りの論議ナクして、とても無理ですよね。

景観や、多少の動植物の犠牲はあっても、風力発電をすべきなのか?

それとも、何時爆発するか判らない時限爆弾を存続するのか?

ハタマタ、時限爆弾の安全装置をより何重にもするのかという議論を、正々堂々としなければ、何が正しいなどと迂闊に答えは出せない、という認識が不足しているんじゃないでしょうかね。核爆弾すら正当化する御国柄なのですから‥‥
Posted by koyuri at 2007年11月27日 17:50
 
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