沖縄の米兵による中学生レイプ事件は、本当に気の毒な出来事で同じ歳の子供が居るので、他山事とは思えない事件なのだが、結局、日本辺りに配属する米兵は、人種的に本土の兵隊よりも下層に位置させられている場合がとても多いワケで、こういう事件は日本に米軍基地が存続する限り、残念だが何年かには一度起こりうる事件という可能性は高い。
故に、こうした被害をゼロにしたければ、基地を日本から無くすか、戦争を世界から無くす以外にナイというコトになるのだが、残念ながら国の予算欲しさに、岩国市長が交代するこの日本の選挙を考えると、マズ無理なコトだとしか思えない。
戦争を世界から無くすというコトは、もっと無理だと思うかもしれないが、究極的にはそういう方向で進まない限り、地球そのものが持たないだろうと思う。何時の日か、核戦争が勃発したりすると、今ですら汚染されているこの地球上が人間の生きるレベルを超える可能性が大だからだ。
過去二回、地球には全球結球した跡があるらしいから、地球が凍りつきホトンドの生物が死に絶えて、それからかなりの年数が経って、再び進化するという可能性は捨てきれないが‥‥タダ、今度の進化した生物が今のホモ・サピィエンスと一緒かどうかは判らない。
白兵
この本は、八甲田山の死の行軍の真実を追ったサスペンス小説なのだが、八甲田山でホボ全滅した部隊もあったのだが、ホボ全員無事で行軍に成功した部隊も存在したという話だ。
なのに、失敗した部隊を美談にして、天皇のタメに死ぬコトの意義を崇め、気力だけで勝つという馬鹿げた発想に行き着いたコトが、大日本帝国軍隊の崩壊に繫がった。太平洋戦争で、メチャクチャに負けたので、過去を忘れてしまうコトで、無反省で現代に至る日本だが、何事も反省とそれに立った新たな策を考えるといった基本を捨てて、進歩は有り得ない。
しかし、日本は同じ間違いを繰り返すだけ、何かあるとその時だけ、見せ掛けの反省をするものの、本質的にどうすれば間違いを繰り返さずに済むのかというコトを考えない国なんだと思う。
そうして、再び同じ様な悲劇が沖縄などの米軍基地周辺で繰り返されるコトになるのだろう。
基地が存続するコトでイイ思いをする政治家が、日本の上層部に多いのだから仕方ナイのかもしれないが、日本軍が悲惨な目に遭った時にも、本土でのらりくらりとしていた軍部の人間が、戦後になって過去を隠して政治家になっていったというコトも、歴史の真実なのだ。
戦争で甘い汁を吸った人間の末裔が、再び戦争の甘い汁を求めているのだというコトを忘れてしまうと、再び戦争の悪夢が日本に蘇る日も近いかもしれない。