別に、ワタシに愛国心が全くナイというワケではナイが、日本という国が平和である限りは無理に「愛国心」を強制されるワケではナイ。それは、かなり幸せなコトではナイのかと、次の本を読んで思った。
闇先案内人
窮地に陥った人間を逃がすという、非合法的な仕事をしている人間が、警察の依頼である特定の人物を捜すというストーリー。
ある特定の人物というのは、明記されてはイナイが誰でも想像が付く人物。
日本という国は、「大変洋戦争」という過去の遺産をチャンと清算せずに、ココまで繁栄して来たのかもしれないと思う。
ともあれ、それも全て憲法九条があればこそ。
色々とボロクソに言われるコトもあるのだが、この条項があったから日本の国で大きな惨禍が再び繰り返されなかっただけで、もし無かったならば、必ずや再び日本は「戦争」という道を選んでいたのだろうなという気がする。
日々の暮らしに忙しいので、別に戦争反対のシュピレヒコールをするつもりも無ければ、ビラを撒く手伝いをする気も時間もナイのだが、父親が将校として満州で戦後を迎え、ロシアに捕虜として抑留され、母親が従軍看護婦として上海に行き、東京に戻っては東京大空襲の中を病人と共に逃げ惑ったという話を何度も聞かされていれば、「とにかく戦争だけはゴメンだ」という思想を持つに至るのは当然のコトだ。
戦争は、誠実な人間をこそ「死線を彷徨う場所」に誘う。
誠実ではナイと思われてでも、ワタシは死線を彷徨う人間にはなりたくはナイ。
真面目に汗して働いた上に、生命まで賭けさせられたのではあった話ではナイ。
ドキドキわくわくする小説を読むのを最大の楽しみにしながら、自分の出来る仕事を毎日セコセコやっているのが、一番似合いの人生だと思うから‥‥