2008年04月17日

格差は訳あって作られる

少しジャンル違いになるかもしれませんが、前の続きなのでこのカテゴリーで。

後期高齢者医療など、日本も医療を受けられなくなる可能性が増加して来ているのですが(スズメの涙の年金の方々は天引きされないけど、納付しないと保険証が剥奪されてしまうので)、その日本の行き着く先を暗示しているのが、超格差社会アメリカの現在です。
ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)
これを読むと、アメリカ社会が格差を放置するのは、最終的に「金のタメに兵隊にさせるタメ」というコトなんです。

徴兵制を廃止したからには、貧困からの脱出として兵隊になって欲しい。もしくは、ダマされて民間会社の派遣社員として、もっと安価な兵士や前線で働く人としてイラクあたりに連れ出したいという気持ちが根底に有るみたいです。

そして、転落の階段となるのが、バカ高い医療費。保険会社は、保険代を支払わずにアレコレと難癖を付け、治療費で出来た借金で転落したり、はたまた、戦費で財政が窮乏したからと、学生への給付金がカットされ、高学歴を取ろうと学生ローンで修学しても、ソレを返せるだけの高給の職にありつけずに、転落して行く若者。

もし、将来の日本がアメリカみたいだったら、入学金が払えなくて高校の入学式に出席出来なかった若者を待ち構えているのは、自衛隊だったりするワケで‥‥考えるだけでも、空怖ろしくなります。

軍隊のリクルーターは、軍隊に入れば大学に行けるとか、医療費がタダになるとか言うのに、実際は大学に行けるだけの給料は貰えず、身体を壊してアメリカに帰還すれば、退役軍人への医療を提供してくれる病院は限定されていて、下手をすると野宿を余儀無くされたりもするのだとか‥‥

日本のワーキング・プアなどよりも、もっとスゴイ現実が存在してました。しかも、アメリカ以外の国からも、クウェートでの仕事などとダマして、派遣会社に入れられイラクで放射能入りの水を飲まされて白血病にされたり、そのまま殺されたコトすら闇に葬られたりと、「新自由主義」だの、グローバルスタンダードだのというコトは、全て一部の社会のトップにお金が還元されるだけで、多くの庶民は絞られるだけ絞られるという現実があります。

「民営化」という言葉が持つ、怖ろしいワナが巡らされているコトは、今の日本でも証明されつつありますが、安易な民営化への支持は、医療や暮らし、子供たちの未来にかかわる教育が市場化されるコトと同意義なのです。

今、日本人が覚醒しないと、全てアメリカのコントロールの元、巨大格差の国へと邁進しかねません。新書ですので、簡単に読めますから、ゼヒお近くの図書館か書店で読んでみて下さい。日本の、最悪の未来がソコには存在しています‥‥
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この記事へのコメント
B政権に関しては、こういうことを言われてしまうでしょうね。。。

アメリカの底力は、多様性もひとつの源となっていると信じています。
この国はダイナミックに変化することは得意なので、今、負に向かっている力の流れを大きく変える政権の誕生を心から祈っています。
Posted by あきこ♪ at 2008年04月17日 23:07
あきこ♪さん、生きるタメに戦争に行って、他者を殺すしかナイところまで、追い詰められてしまう貧困に背筋が凍ります。

生きるタメには、人殺しになるしかナイという選択しか残されてナイとは‥‥

在日米軍が問題を起こす背景が見え隠れしています。
Posted by koyuri at 2008年04月18日 10:03
 
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