「イラク派遣は違憲」という判決が確定したら、トンでも発言をしたというネットニュースを読んだが、さもありなんと思ったのが、本日読んだこちらの本、二冊(本日は、この他にもう一冊読ませて頂きましたが、ブログにどう料理して書くべきか難しいトコなので、傑作ではありましたが、今日は割愛)
奪還―引き裂かれた二十四年
奪還 第二章
それにしても、本当に政治家というモノは、節操がナイのだと改めて思ったのだが、結局、拉致被害者がもう一度日本へ帰って来るコトがあるとすれば、選挙対策以外にはナイだろうというのが、一番の感想だったりする。
外務省は本当にやる気はナイみたいだし‥‥
とりあえず五人とその家族は帰国出来たけれど、北朝鮮は五人が北朝鮮に必ず戻ると信じていただろうから、失敗した以上、余程のメリットが無ければ他の人々を帰す可能性は薄く、日本は本当に心してやるべきだというのに。
拉致被害者を、様々な場面でイイ様に利用出来ると思えば助けるフリをして、でも、本気で救う意志は気薄なのが、ヨク判る。
翻弄され続けていたコトも。
ソレにしても、拉致問題は拉致された当時だって、警察などにはある程度認識されていたのだろうと思うのだけれど‥‥前に書いたかもしれないが、大学の時に日本海側の砂浜で「海岸で行方不明になる事案が発生しているので注意!!」と書かれた大きな看板を見た記憶がある。
その時は、TVや新聞を積極的に排除した生活をしようとしていたから、そんな出来事があったんだとは思ったが、ソレは皆がニュースとして知っている出来事だと思っていたので、「神隠し」や「蒸発」だと家族が思って、大変な目に遭っていたのだというコトは、改めて理解した。
拉致被害者に支援をと言ったカンパが詐欺だったり、右翼の資金源になってたりと、募金という行為も、本当に信頼出来る相手じゃナイと、しても意味がナイみたいだ。
それにしても、嫉妬心にかられて、言い掛かりみたいな手紙や電話をする卑劣な人間も多いとは知っていたが、「有名になる」=「因縁を付けられやすくなる」という変な展開もあるみたいで、TVで顔が知られるというコトは、かなり面倒なコトになりやすい。
拉致被害者も還って来た家族と、それ以外の家族との溝も出来てしまって大変なコトになっている様だが、「どうすれば奪われた家族を取り返せるか?」という難題に、正面から取り組む政治家はホトンド無いみたいだ。
嵐は、頭を低くして通り過ぎるのを待っているのが一番みたいな、事なかれ主義の人々が社会のトップに立っている間は、残念だが、「全ての被害者家族の顔に、笑顔が取り戻せる可能性が、少しでも増えるコト」を祈るしかないのだろうか‥‥