2008年05月31日

二度死んだ少年の記録

タイトルは、次の本の中の一編として読んだので、それ以外の本に入っているかどうかは定かではナイのですが‥‥「傑作推理(ベスト・オブ・ベスト)」大全集〈上〉 (カッパ・ノベルス)
かなり古い本です。筒井康隆さんの短編小説集にも入っている可能性はあります。

この本は、現在のかなり大物になっている推理作家の短編が集められているので、その本自体がかなり面白いのですが、書き込みしようとは思ってなかったのに、書き込んでいるのは、「ネットの書き込みを苦にして高1の女子生徒が縊死した」というニュースを読んだから。

ともあれ、面と向かって「死ね」と言われるのも困りますが、書き込みされてもかなりショックでしょう。タダ、ソコで死んだら負けだと思うのですが‥‥

そういう罵詈雑言にもメゲずに、かなりの人々は生き抜いて来ていると思います。

この辺まで生きてくれば、耐性のナイ切れやすい人間に、そうした言葉を投げ掛けられた経験は、数多くあり。

「馬鹿と言うヤツが馬鹿」とか「死ねと言うヤツこそ死にやがれ!」的な気持ちにならないと、自分が本当に傷付いてしまいますよね。

タイトルの筒井さんの小説はかなりホラー系で、おそらくこの小説を読んでたら、あまりヒドイ真似は出来ないだろうにという気もします。

こういう話も、学校じゃ取り入れないだろうけど、ショック療法的には、こういう話を生徒達に読ませるのも、本当はイイんじゃないでしょうかね。

ちなみに、ワタシ的には、ホラー系は大嫌いなので、この本に収録されていて、筒井康隆さんの小説じゃなかったら、おそらく読まなかったかも。

この前の橘玲さんの本にも、「いじめられっ子」が出て来るのですが、その子は自分をいじめていた友達がいじめられるのを見るくらいならと、再び自分でいじめられる道を選ぶんです。ソコまでするコトはナイけど、いじめる様な人間を相手にするのは、自分をその相手と同列に置くコト。ならば、シカトして「いじめられっ子」みたいに図書館で本でも読んでいた方が、百倍もタメになります。

実際、今のワタシが本好きなのも、小学生の時にイジメられてたコトも、多少は影響があるのかもしれません。一番は、幼少時に周囲に友人が居なくて、本を友達として生きるしか選択肢が無かったタメなんですけどね。

正直、素晴しい本より楽しい経験というのは、ココまで生きて来ても、ナクはナイけど、そんなに多くはナイもので。だから、世の中の意地悪されている皆さん、「アナタが、その本を見限って、読まなくなるコトはあっても、決して本は裏切りませんから大丈夫です」そう思って、孤独だと思ったり、ヒマだったら、何でもイイから読書を薦めます。無論、ソレがマンガだったとしても、思いっきり現実逃避して、世の中のイヤなコトを少しでも忘れて、生きて行ってくださいね。

生きてさえいれば、その内にイイことだって有りますから‥‥

この本の中の、宮部みゆきの「過ぎたこと」も、読んでみてね!!
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この記事へのコメント
いじめ、ってデリケートな問題ですよね。
そりゃ、他人に死ねって言っちゃダメです。
でも、だからといって、言われたから書かれたから..........っていうことでもない。
いろいろ思うところはあるけれど、強くなれ!と我が子を育てるのが精一杯です。
Posted by あきこ♪ at 2008年06月01日 15:42
あきこ♪さん、そうですね。

とにかく、強くならないと。日本みたいに甘やかして育ててくれるトコなど、世界にそんなに多くはナイんですから。

少なくとも、お腹イッパイ食べられるだけで充分幸せなんですから。世界の大半の子供達は、「生きたくても、食べるモノすら無くて死んでしまう」場合だってあるのだし‥‥

学校だって、ソコしかナイというワケでもナク、友人関係を他に求めるのも大事ですよね。
Posted by koyuri at 2008年06月01日 19:25
 
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