2008年07月01日

「悩み」というもの

こういう考え方が正しいと言い切れるのかどうかは判らないが、ともかく読んだら気持ちがスッキリする。少なくとも、この著者の本の中では、一番違和感が少なかったのは、どうしてなんだろうか?
「悩み」の正体 (岩波新書 新赤版 1068)
今回の著者のスタンスにあるのかもしれないが、「悩みは人間の本質とも深く結びついており、それをすべて取り除くことはできない」と著者が割り切って書いているからかもしれない。

医師不足の問題にしても、「小児科も産婦人科も若い医師たちが避けたがる「重労働の割に収入が低い科」だからだ。」ときっぱり言い切っているし、今の若い医師
たちが目指すのは、「美容外科」の開業であり、
よい医療を受けようと思ったら、都会に住んでお金やコネも持っていなければならないのだ。そして、そういう人は、健康になれるだけではなくて、さらにその先、若返りや美容医療まで受けられる。一方で地方などには、高度な医療どころか爐佞弔Δ琉緡鏑瓩気┝けられずに苦しんでいる人がいる。こういうところにも、はっきりとした格差がすでに生じているのだ。
という感じで、きっぱり述べているからだろう。

医師の数が少ないというよりも、医師の希望が偏っているので、医師が過剰にならなければ、大変な仕事に就こうとする医師が、やる気があればあるほど忙しい都会に集中するという問題に突き当たっているというコトで、地方に色々な科目の医師が増えるタメには、医師の増員しかないんだろうなというコトになる。

厚生労働省は、医師の増員が必要とは言い出したが、ではドコの大学を増やすと言った具体的な対策はマダ少しも出ていない。

こうしている間にも、地方の医師不足は深刻になっているかもしれない。本日のTVの県内ニュースでは、松本市では産科を廃止した医院などに、妊娠初期の方を見てもらって、中期や後期は産める病院で診察といった、二段階構えで、大学病院などの産科医師の負担を減らす試みを始めるらしい。

画期的な考え方かもしれないが、妊娠初期からお産まで、一人の医師に見続けて貰うことさえ厳しい時代になったとは、何と言うか時代の流れのせいにしても、変な世の中になったモノだ。

それ以外にも、率直な意見が述べられているので、何かに悩んでいる人なら、読んでいる内に、何かのヒントを得られるかもしれない。結局、悩みに対して、答えを出せるのは当の本人しかナイので、「悩む」というコトも前向きに捉えれば、そんなに悪くナイのかもしれないとすら思った。

それにしても「まえがき」に登場する悩みには、本人の努力ではナク、社会の努力が必要な場合もあり、そういう悩みを解決するのは、社会福祉の充実しかナイと答えが出でいるのに、それが出来ないという、実に弱者に優しくない社会になっているのだなとも思った。
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
小児科は、どうして連れてきちゃったの?という患者も多く、美容整形外科にも、客(患者じゃなくて)が集まる社会というのが...............
Posted by あきこ♪ at 2008年07月02日 09:45
あきこ♪さん、美容整形外科も医師が増え過ぎれば淘汰の波が押し寄せるだろうと書いてあります。

ともあれ、チャンと請求書を精査すれば医療費の無駄遣いは減るでしょうから、質の向上を目指すならば、供給を過剰にして腕の立たない方には退場して頂くというコトなんでしょうね。
Posted by koyuri at 2008年07月02日 16:11
 
にほんブログ村 健康ブログへ