本日も、「情報屋さん。」さんなどなどの御紹介がありまして、連日、大勢に御訪問頂き感謝しております。
さて、今度は、9歳の少女がネットに殺人予告したからと、児童相談所に通告したというニュースがありましたが、子供のいたずらにも寛容ではナクなっている社会は、その内にこんな社会になりかねないと思うのが、こちら。
図書館戦争
今の硬い本を読みたがらない少年少女向けに、検閲の恐ろしさを説いてくれている小説というか、ライトノベルなのですが、アニメにもなっているので息子や娘が話題にしていたので、娘が借りた本を拝借して読んでみましたが、参考図書には現在のマスコミの偏向報道や、言論弾圧などに関する本が上げられていたので、意識して今の若者に対して、「言論の自由」や「出版の自由」などが、制限されそうだという警告を軽く書いているのだと思いました。
この本の中でも出て来てますが、良書か悪書かというコトは人間の主観によるモノなので、あまり規制をすると政府批判などは全く出来ないという、「治安維持法」の時代に日本も逆戻りする可能性があります。
訴訟の乱発によって、言論に圧力を掛けるという手法は既に日本で増えていますし、今は夢物語みたいなこの本の時代が到来したら、おそらくブログで好きなコトを書くコトも出来なくなるに違いありません。
モチロン、秋葉原の事件を正当化するコトは全くありませんが、凶悪な事件というモノは、犯人の素養・環境・育ち方・友人関係などなどの複合的な問題で、全てがマイナスになった時に起きるので、その中のドレかが違っていれば防げたという可能性は有るので、コレこそが原因というよりも、何か一つを変えさえすれば、暴発せずに済んだのかもしれません。
だから、派遣労働だったコトも、格差社会も他の人ならば暴発しないのだからと言って、派遣にも、格差社会にも問題がナイというのとも違うワケで‥‥でも、出来れば全てインターネットのせいにしたい勢力も目に付いたりします。
ともあれ、マーフイーではないですが、「人間は見たいモノだけを見る」のですから、インターネットで実りある知識を得たいと思う人は、チャンとそうした知識を得るだろうし、インターネットは諸悪の根源と思いたがる人々は、そうした事例しか見えないのだろうと思います。
それらは、全て間違いでネットの中は「玉石混交」なので、ネットを生かすも殺すもその中から情報を引き出す人の側の問題なのですが、ネットは悪というレッテルを貼りたがる人々も増えています。
少なくとも、ワザワザ検閲を必要とさせる様な書き込みをするからには、その背景に問題があるのだろうから、その背景を抜きで報道しても仕方ナイと思うのですが‥‥そうした手法に対しての免疫を付けるタメにも、若者向きの良書かと思います。
アンケートの設問によって答えがどう変わるのか、設問者の意思がどう回答者に影響を与えるのかというコトも判りやすく書かれているので、軽い読み物が必要な時にはオススメしたい本です。