2008年07月24日

歪んだ愛国主義を警戒する

「右傾化」問題が契機となって、普段読まない様な本を読むので、大変タメになります。図書館も大体、読む分類が固定化してますので、滅多に足を踏み入れない棚に行くと、なるほどと思う本に行き着くので、やはり何事も無駄ではナイのだと思って、前向きに色々な本を読んでおります。

それにしても、自由の国と言われたアメリカが、戦争に巻き込まれると、表向きだけの公正中立などはかなぐり捨てて、「愛国」の名の下に言論弾圧などを平気でしているコトに、改めて驚きました。
ヒロシマ記者が歩く戦争格差社会アメリカ
第一章の踏みにじられる人権では、「9・11」テロの時に、負傷者を助けようと不眠不休で救出活動に携わったがゆえに、健康がむしばまれ、呼吸器疾患になり、家庭は崩壊、失業して生きるにもやっとの状態になった人とか、貧しいパレスチナ人に資金を手渡そうとしたら、ハマスに資金を渡そうとしたとして、激しい拷問を加えられ、読めない書類にサインさせられ、投獄された上に、帰国したら再び「政治目的のスケープゴートにされ」逮捕。再び懲役刑になったり、中東系というだけで国外追放された人とか、収容所でのジュネーブ条約違反を止めるべきと上官に伝えたら、無実の罪で軍法会議に掛けられたりと信じられない話が、続々とある。

前にも書いたと思うが、イラクで使用した劣化ウラン弾によって、兵士の子供達に奇形児が産まれても、ソレを認めて保障しようとしない国防省とか‥‥

如何に、戦争というモノが、人間を蝕むのかというコトが、コレでもかコレでもかとばかりに綴られている。

そういう報道は、日本ではホトンドされないのだが、自分から掘り出してでも、世の中の真実を知ろうとしないと、「テロ」との戦いというコトで、何もかもが正しいと、隠蔽されている本当のコトが、まるきり見えなくなってしまう。

日本でも、「愛国心」を唱える人々は多いのだが、どうも声高にソレを唱える人ほど、一般大衆の「愛国心」を利用したいという下心が透けて見える人がホトンド。

真に国を愛するコトとは、国が間違った方向へ行こうといたならば、身を犠牲にしても、正しい道に戻ろうと声を上げ続けるコトだと、しみじみ思った良書でした。
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この記事へのコメント
マスコミの姿勢が真実を伝える形になっていないこの国は本当に恐ろしいと思います。少しでも多くの方が真実に気づき、それを知った上で行動できれば、いくぶんまともな方向を向くのかもしれませんね。
Posted by 鍼医K at 2008年07月25日 23:18
ある意味、当事者性の高いUSの方がまだ報道はしっかりしてるかもしれません。
Posted by あきこ♪ at 2008年07月25日 23:49
鍼医Kさん、世の中に目を光らせて生きてナイと、我々もその子孫も大変なコトになりそうで、とても怖いです‥‥
Posted by koyuri at 2008年07月26日 22:44
あきこ♪さん、昨日の日記の本では、アメリカも総崩れになっていて‥‥本当に、真実を語るというのは難しいコトなんだなと改めて感じました。

そういう目で、チャンと世の中を監視してナイとマズイのだなと思いました。
Posted by koyuri at 2008年07月26日 22:46
 
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