昨夜の本だが、驚く出来事はマダマダ続く。無論、ゼロゼロ物件がヒドイというコトは、TVとかでも報じていたが、ソコまで人非人だとは思ってなかったのと似た話があるのだが、それにしても『もしかすると、貧困ビジネスと福祉行政が結託しているのか?』と思う様な話が存在する不思議さ。
事故米も、農水省のOBとの浅からぬ因縁が存在しそうだが、生活保護にも、似た感じの話があるのだ。
何故なら、ホームレスの人達に生活保護を受給させ、宿と食事を提供してお金を取るビジネスと、福祉事務所が連帯しているふしがあるからだ。
郊外の不便な場所にプレハブみたいな寮に、3食つきで4畳半一間。生活保護費が13万4860円出ても、住宅扶助費の5万3700円はそっくり、食費が3万8000円に運営費7000円と合わせて9万8700円もかかる。保護費を手にしてスグ、NPO職員に一度全額を渡し、差額の3万6160円だけが戻る。職探しに往復1500円も電車賃がかかる場所で、求職活動して自立するのは、大変なコトだ。
しかも、「寮付きの仕事が見つかりそう」と話しただけで、仕事が本決まりにならなくても、仕事をするタメに引っ越ししたわけでもナイのに、「生活保護の辞退届」を強制、すると、宿泊施設が退去を命じ、仕事場では「住所がナイなら就職させられない」と、仕事にも就けなくなる始末。
しばらく、再び日雇い仕事に従事した後、良心的な「もやい」のスタッフに付き添われて、都内の福祉事務所で、再び生活保護の申請をすると、保護の受給と同時に、ドヤと呼ばれる6畳間に二段ベッドが3つ並ぶ、簡易ホテルを福祉事務所が紹介したという。しかも、ココでも食事もなしで月に5万3000円あまりをとられるのだ。
そして、普通のアパートに越すのも、区の福祉事務所はドヤ施設での保護を譲らないので、「もやい」が間に入って交渉したので認められるという変な話。
アパートは古いが、私鉄沿線の駅から徒歩10分、6畳の部屋に台所とユニットバス付きなのだという。それでも、家賃は4万8000円。これに、生活費の8万1000円ほどがあれば、チャンと職探しも出来るだろう。
ソレにしても、最初の時に、就職して寮付きの仕事に従事するまで待ってたら、その後の生活保護費は不要だっただろうに‥‥
自分達に見返りがありそうなら、生活保護費を出したがるが、そうでナイなら、出したがらないんじゃないかと勘繰られても仕方ナイ様な対応だ。
人生の再出発をさせるタメに、生活保護があるのであって、ダメになる前にスッと手助けして、スグに立ち直って貰って、自立して貰う方がイイのに、ヨレヨレになって、精神的にボロボロになってからでは、簡単に立ち直れないのは当然だ。
目先のコトよりも、大所からどうした方が、トータルで出費が少なくなるかというコトを考えない場当たり的な対応に、呆れてしまった。
こういう大変な人々が増えているコト、そして、格差が拡大しているコトが、参議院での与野党逆転に繋がっているのに、まして、世の中が暮らしにくくなっている現在、どんなに総裁選で大騒ぎしたとしても、ソレで国民がダマされるとは、とても思えないのだが‥‥
それでも、マダ騙されるホド、ゆとりが日本には存在しているのだろうか???