低所得者向け債権の行き詰まりから、リーマン・ショックがあって、それを日本の金融機関が支えようとしているのが、昔の日本のバブル崩壊の頃とかなりダブったりするので、あえて読んでみたのがこちら。
ハゲタカ〈上〉
NHKの土曜ドラマの原作というコトもあって、一度読みたいとは思いつつ、先延ばししていたのですが、かなり克明に日本の金融の暗部を描いているので、こういうドラマは民間放送では間違いなく出来ないだろうなと思いましたね。
それにしても、表立っては書かれてませんが、結局はそうした闇のお金はつまらない政治家の懐へと消えた分も多かったんでしょうと、本日のニュースと絡めて思います。
今、この時期にこの発言をするのですから、妻である中山恭子首相補佐官も推して知るべしだと世間の方々は思っているコトでしょうね。
結局、拉致問題も、時間ばかりが過ぎて行くだけ‥‥
何せ、国交省など発注の橋梁工事の談合事件で公正取引委員会の排除勧告を受けた二社から、談合容疑が表面化した後の二〇〇五年から〇六年まで献金を受けていたという人を、国交省の大臣にするコト自体が疑問なのにね。
要するに、何度も失敗しても、閣僚だけでもクリーンな人を集められないという日本の汚れた政治家と、それを利用する烏合の衆が日本を牛耳っていて、ほんの少ししかマトモな方は存在しないのだと、改めて強く認識させてくれた本でした。
庶民に微々たる利息しか払わずに、ディールをやっては負け続ける人々の馬鹿馬鹿しさに、これからも呆れ続けていかなくてはならないんでしょうか‥‥これでは日本の経済も、二流以下かもしれないと思いました。勤勉な庶民が下支えしているから、何とかなっているだけで、日本の凋落の足音ばかりが聞こえます。
前にも書いてますが、アメリカの低所得層に貸す金があるならば、日本国内の企業に融資した方がマシという、当り前の発想がどうして無かったのかがとても不思議。要するに、バブルの崩壊から、ホトンド何も学ばなかったのでしょうかね‥‥