2008年11月30日

妬みが日本を滅ぼす

十年前の本を読んで、「十年ひと昔」と言われるのに、日本は未だに類似の社会の様な気がしました。

危機日本の「変われない病」―日本型リーダーの深層心理分析

今回のサブプライムローンに端を発した不況になっても、ホトンド何もしないのが日本ですけれど、それも仕方ナイことなのかと思いました。

ちなみに、著者はこの本を書いて、しばらくして五十歳前後で亡くなられているのですから、ある意味「日本の管理社会」それもその典型としての「官僚社会」に対する批判を読んで、全く根本的には変わってないというコトを感じました。

ベストセラーになった本の続編らしいのですが、基本的にあまりベストセラーになったものは、ある程度の時間を於いて冷静になってから読みたい方なので、オンタイムではこの著者の方を存じあげずに終ってしまいましたが、もっと評価されるべき方だろうと思います。

少なくとも、今だったらもっとずっと話題になっていたかも‥‥官僚の暗部を内部告発的にこれだけハッキリ書いた本は、中々無かったと思います。

「出る杭を打ち」、「横並びを尊び」、「馴れ合いを繰り返し」「滅私」とか「従順」を好む日本の社会を鋭く抉り出した一冊です。

集団主義にどっぷりと浸かり、何もしないコトをもって良しとし、失敗するよりも現状維持ばかり目指している日本を、皆に意識させるタメに生まれてらした方なのかもしれません。

ブランドに身を包むコトで、自信のナイ個人を隠す日本人の問題をえぐり出したこの本を読むと、ある意味目から鱗が落ちる気がします。

知識は会っても、それを披露すると妬まれる現在も続く日本社会の閉鎖性を打ち破って、本物のグローバルになることを目指した著者の言葉を遺言として受けとめ、これから少しでも日本が良質な国になるコトを希望します。
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