法律は細々ととていて面倒だと思うコトもあるけど、規定が無いとこんなコトも起るんだと思ったニュースが、全く無縁の人でも歴史上の人の名前を勝手に登録商標が出来るかもしれないというニュース。
商標法では、本人の承諾を得ている場合を除き、他人の名前は登録できないが、歴史上の人物については規定がなく、〈1〉商品の質を誤認させない〈2〉類似の登録がない‥‥など、一般的な基準を満たしていれば、遺族らの承諾がなくても登録されることがあるのだそうで。
コレを知ったら、これから歴史上の人物は我先にと商標登録されてしまうのかも。
それにしても、こうなると商標自体が信用が失墜するのではないかという気も。全く、縁もゆかりも無くても商標登録が可能というのでは、下手すると「オレオレ詐欺」みたいなコトに、これから利用されやすくなるんじゃないかと‥‥
商品の質を誤認させないと言われても、例えば、お煎餅をワッフルと言うのならともかく、安い日本酒にグレードの高そうな名前を付けたとしても、ソレは商品の質を誤認させたかどうかというのは、かなり主観によるモノなので、決めかねるのではないか。
そもそも、何をもってグレードが高いと感じるかというのも、千差万別だし‥‥少し前に、ドメインに付いても、早い者勝ちというコトがあったけど、ある程度是正されているのだから、別に今回登録しようとしている業者が悪用しようとしているとまでは言うつもりも無いけれど、何事も先例を踏襲する日本という国にあっては、やはり慎重であるべきだと思います。
外国人が日本人の過去の偉人の名前を付けまくったりしたらと思うと、別に国粋主義者でナクても、厭な気持ちになるものだし、やはりある程度は、縁やゆかりのある人で無いとマズイのではないでしょうか。
ちなみに、個人的には大隈重信=早稲田というイメージもありますし、全く他人事ではありながら、やっぱりかなりの違和感のあるニュースです。