全国的にはホトンド無名でしょうが、長野県ではローカル・ネットワークゆえに一番顧客が多いと思われる「八十二銀行」の不正客服が明らかになった。
先月、上田信用金庫でも不正があったと発表されたのだが、どちらの金融機関も発覚から不祥事の発表にはタイム・ラグがあり過ぎ。
昔から、信用失墜を回避しようとして、どの金融機関もチャンと穴埋めした場合は、そっと退職させているという話があるから、要するに全額弁済出来なかったがゆえに、表面化したに過ぎないのだろう。
こういう問題を回避しようと、入社試験前に億を超える多額の預金をさせてから受験させれば受かるという話もあり、不正を前提にして動いているのかもしれないが‥‥
こちらの本はもっとグローバルな問題で、幸田真音さんの作品の今まで読んだ小説の中では、一番の出来だと思います。そして、書かれている問題はバブル崩壊前後の話なのですが、おそらく未だに類似の話が多いのだろうと思うと実に情けなくなります。
ともあれ、外資銀行が邦銀などの不良債権などを安く買い叩いてポロ儲けしたのが忘れられずにモラルが崩壊して、今のリーマン・ショックを引き金とした金融不況を招いたのだとすれば、根本から不正を無くさない限り、どんなに政府がてこ入れしたとしても、ダメなんだろうなという気がしますね。
金融機関というのも、煎じ詰めれば「金貸し」なのですから、モラルを求めるのは無理なのかもしれませんが、金融の真髄は世の中のお金の流れを良くするコト、コレに尽きるのですが、本当の金融マンなどそんなに存在してナイのかもしれませんね。