2009年04月09日

歴史は繰り返すのか?

という気がするのが、今、話題の小林多喜二。正直、ベスト・セラーという本を読むのはあまり好きではナイので、「蟹工船」は読んでませんが短編集が図書館で目に入ったので、思わず借りてしまいました。

小林多喜二名作集「近代日本の貧困」 (祥伝社新書122)

正直、今までに「小説作法」なるものは何冊も読みましたが、多喜二はとても簡潔に書いてあり、なおかつ的を得ていると思う。
自分の云おうとしている内容を最も「正確」に、最も「分り易く」、最も「単純」に、最も「僅かの言葉を以って」云われているとすれば、それはその内容に対して、最も優れた文章であると云い得る。
何はともあれ、戦前の話だというのに、現代に通じる部分がとても多いと思うのは、多喜二の先見性なのか、それともタダ歴史が繰り返されているだけなのか。

どちらにしても、ワーキング・プアの人々の辛さをとてても端的に表している小説と言えるでしょう。

再び、同じ過ちを繰り返さないタメにも、当時の話を読んで比較するのも、かなり意義がありそうですね。

年越派遣村みたいに、マスコミは大々的に報道しなくなっていますが、失業者の数は年末よりも今の方が多いですし。

出来れば、もっと福祉重視の補正予算案が出たら良かったのですが、今の政府では無理なんでしょうかね‥‥
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この記事へのコメント
補正予算案には、やっぱりというか、あまり国民の方を向いているようには感じないですね。一見、国民の生活の助けという事が掲げられているようになってますけど、景気が回復すれば、今の苦しみが癒えるという構図が当てはまらなくなってきているのですから、公共事業などで一時的なお金の流れを作るだけでは不十分と思います。
Posted by 鍼医K at 2009年04月10日 00:12
気分転換に図書館にでも行ってみます。
Posted by プールサイドの人魚姫 at 2009年04月10日 14:30
鍼医Kさん、農家への転作給付も一年限りとか、本当に今だけバラ撒いて票を獲得出来ればそれでイイという思惑が見え見えです。

一時的に回復して、スグに急降下ではナク、将来的に上昇が持続可能な景気策を希望します。
Posted by koyuri at 2009年04月10日 22:19
プールサイドの人魚姫さん、ソレはイイですね。

人生には、色々なコトがありますから。ネバー・ギブアップでお願いします。
Posted by koyuri at 2009年04月10日 22:21
 
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