2009年05月16日

本当の狙いを見抜こう

前に話題にした柏崎刈羽原発7号機の再開は、二転三転しているが、結局原子炉をいったん停止したそうだ。何も慌てて再開しようとしなければイイのにと思いつつ、さほどこの問題は大騒ぎされてナイけれど。

最近、話題の伊坂幸太郎さんの本に

魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)

ファシズムに向かう世界に対する警告として、
この国の人間はさ怒り続けたり、反対し続けるのが苦手
だとして、
最初は大きな改正はやらないんだ。九条は、『自衛のための武力を保持する』とその程度にしか変えない。『徴兵制は敷かない』と足してもいい。
‥‥たぶん、憲法は変わる。大事なのはその後だ。時期を見計らって、さらに条文を変えるんだ。マスコミも一般の人間も、一回目ほどのお祭りは開催できない。抵抗も、怒りも、反対運動も持続はできないからだ。『もういいよ、すでに九条は改正されているんだからさ、また変えればいいじゃないか』という感じだろうな。既成事実となった現実に、あらためて歯向かう気力や余裕はないはずで、『兵役は強制されない』の条文を外すことも容易だ。一度、認められた消費税は上がる一方で、工事は途中では止まらない
という部分がある。

電気は必要だというコトを認めさせ、だから原子力が必要、二酸化炭素も出さないと良い点ばかりが広告され、廃棄物をどうするのかとか、発電中に大地震が発生したらどうするのかみたいなマイナス要素は隠蔽される。

日本は、世界唯一の被爆国という話はしても、原子力の怖さはあまり教えられない。

ちなみに、九条に対するスタンスとしては、今の憲法ですら海外に派兵する日本なのだから、九条を変えたら何をするか判らないという気持ちなので、類似の考え方をする人も登場していて、その主張にはとても頷けます。流石に
、『自衛のために核兵器を持って、まずはひとつ、発射しておきますか』ってのだって、自衛行為だと解釈されるよ
とまでは思わなかったけれど、もしかしたら『そうかも』と思ってしまうのが、とても悲しい‥‥
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
いやー、恐ろしい話です。少し傷口を作って、それを徐々に広げていく、いやらしい方法です。そういう事に抵抗していくのは本当に大変ですね。
Posted by 鍼医K at 2009年05月16日 23:46
魔王のつづきのモダンタイムスを読みましたが、この二つは連続して読めばよかったかなと思いました。日本はメディア同士の牽制機能がきかないので、本当に見えないことばかりですね。
経済危機の利点がひとつあるとすれば、無用な軍備に夢中になる脳みそに冷水を浴びせたことでしょうか。
Posted by あきこ♪ at 2009年05月17日 08:59
鍼医Kさん、ソマリアの海賊のタメにという触れ込みで、徐々に兵力を増大しているのを考えると、あながち「核兵器を自衛のタメに」という話もあり得そうで怖いです‥‥

いつの間にか、国会の承認もナシでP3Cを出すんですからね。
Posted by koyuri at 2009年05月17日 20:36
あきこ♪さん、著者自身でモダンタイムスは続編と述べてますからね。

メディアの恐怖は、マイケル・ムーア監督が書いた本を読むと、911後のアメリカを彷彿とさせます。日本も後追いしてばかりなので、とても恐ろしい気分になります。
Posted by koyuri at 2009年05月17日 20:39
 
にほんブログ村 健康ブログへ