大山鳴動してネズミ一匹みたいだった、今回の新型インフルエンザ。でも、落ち着いた今だからこそ、冷静に分析してみると、もし強毒性だったら今頃はかなり多くの人々が亡くなっていただろうと思うホド、政府の行動は後手後手だったと改めて思うのが、こちらのミステリー。
終末のパラドックス
本気で、強毒性のウィルスを仕掛ける人間が存在したらどうなるかというスリルとサスペンスに溢れた小説です。
人類の破滅を防ぐタメには、おためごかしのエコなんかじゃなくて、本気の本気で無尽蔵に存在するエネルギーを人類が活用しなければ、生き残れないハズなのに、ソレを阻むのはどの勢力なのかという命題と共に、これからの人類の進むべき方向性を示しているという意味でも、一級品の謀略小説でしょう。
少なくとも、こうした国際的に緊縛した情勢を乗り越えるのは、小説ならともかく今の日本では無理かとと思うと、かなり情けなくなりますが、小説の世界では、活き活きと活躍する日本人をある意味羨ましく思います。
もっと国際的な目を持った人々が、政治の世界に登場しなければ、日本に未来はナイのかもとすら思います‥‥
少なくとも、この秋から冬に掛けて、新型インフルエンザが強毒化したら、今のお寒い医療体制では、それだけで大変なコトになりそうですけどね。