全国初の裁判員裁判は法廷での審理をすべて終え、判決を決める最終評議に入ったというが、有罪というコトは既に決まっているが、量刑の判断は刑法が定める刑の幅が広いこともあって、市民には難しい判断になる。
「殺意の強さ」など、実際には被告にだって正直なトコは判るまい。殺人が趣味という猟奇的な犯罪者ならともかく、殺人を犯そうとしている人は冷静ではナイ。
つまり、どの程度被害者に対して殺意を抱いていたかなんてコトは、誰にも正確には決められないのだ。
でも、判決は出さなくてはならない。裁判官を志した人だって、苦悩するだろうコトを一般人が完璧に裁くコトは無理と言えよう。
タダ、裁判員制度が行われている以上、三年後に見直しするというのだから、初級審というコトもあるので、思う通りに裁いて頂くしかナイ。
にしても、裁判の迅速化が目的とはいえ、被告人の人生が連続した四日ばかりで決定するというのも、如何なモノか。
風邪で体調を崩された方もいらしたみたいだが、かなりのストレスが病気を呼び込んだのではないかとも思う。
日本にも、昔、裁判員制度が存在したというが、そうした時代をもう少し振り返って、何がイケなかったのかという反省の元に、もっとじっくり考えた方が良かったのではなかろうか。
裁判員が、量刑まで決めるというコトの是非とか、色々な問題が存在していると思う。ともあれ、初めてから上手く出来るとも思えない。
裁判官でナイから出た質問もあったという。この制度を修正して、より発展させて育てるのか、それとも、廃止するのかも含めて、これからの三年間に我々が考えるべきコトは山積しているのかもしれない。