海堂尊さんの「ジーン・ワルツ」もスゴイですが、産婦人科医の極限を究めるとココまで行くのかという、とても恐ろしい話。
エンブリオ
同じ著者の「臓器農場」を進化させている感じですね。日本にはあまり悪漢小説というのがナイのですが、最新の医療事情から、近未来的な医療の進むべき方向を示しているのかもしれません。
不妊症の人や、妊娠を中断せざるを得ない人々には、もしかしたら天使かもしれませんが、その裏側を知ってしまうと‥‥といった話なんですが。
割合、地味な作家の方で、何時も長編が多いので、本好きにはとても嬉しい作家ですが、そのタメにあまり爆発的に話題にはナラナイのが残念だけど。
精神科医でらっしゃるので、本の売れ行きなどをあまり考えずに、書きたいモノを書くといった感じで進化してらっしゃるので、本当に脱帽です。