現代は、ノホホンとして暮らして行くのは、かなり大変なのだと改めて感じる一冊。
特に外国への進出を考えるというのは、実に大変なコトだという気がする。
企業の中国進出というのは、共産党相手なので大変だという話は、実話としても聞いたコトがありますが、最近の経済謀略小説は、アメリカだけでナク、中国を抜きにして書けなくなっているのかも‥‥
チャイナゲーム―長編経済サスペンス
読み応えがある小説だし、映画「ハゲタカ」ではナイが、政府と民間がグルになってというのは、流石に難敵。
とは言うものの、戦後の復興期の日本が、必ずしもフェアだったかと言われると、そうでもナイので、経済というのはそんな局面もあると、読み込んでおいた方が無難かも。
ともあれ、中国の日本の約10倍の人口というのは、世界的に経済的にも一大勢力となり、アジアの盟主たらんとしているのであればこそ、単純に批判するよりも、相手の研究というモノは怠りなくすべきなんだろうという気にさせる。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という諺を思い出させてくれる一冊かと。