ソレはさておき、村上春樹の小説のホトンドは、あまり限定されない場所とか、人物であるのに、今回の小説にはかなり現実に存在している集団らしき存在が幾つも、かなりソレと判る形で描かれているのは、心境の変化なのだろうか。
イスラエルの文学賞を受諾したコトに驚き、加えてその受賞の場で、イスラエル政府を批判したコトに再び驚かされたのだが、ソレらと一連の行動なのだろうか。
カルトと虐待といじめの蔓延る社会に対して警鐘を鳴らしている。にも関わらず、変形した純愛小説であるのだが‥‥二冊を一気に読み終えてしまった。

デビュー以来、ほとんどの小説を読んで来ただけに、これからの小説がより楽しみである。
具体的に、社会にアクセスしようとしている様な感じがあるだけに。
熱烈な読者ではナイが、読んではみたい作家として、かなり大きな存在でずっと来ただけに、次の展開がとても期待される。