
今までの、重厚な感じと作風が違うなと思ってたら、週刊誌の連載小説だったみたいで、なるほどという気もする。
貫井作品が好きという人でナクても、とっつきやすいかも。ちなみに、もっとドロドロした感じの方が、個人的には好みなんだけど‥‥
本の最後まで読むと、もしかしたら自分も知らないトコで、マズイことをしてたかもなんて気持ちにさせられますね。
ともあれ、世の中って本当に運がある人と、ナイ人とに分かれるもので。
運のある人は、九死に一生を得。運のナイ人は、豆腐の角に頭をぶつけても亡くなってしまう。
タダ、自分が辛い目に遭いたくなかったら、やっぱりそれなりに世の中を正しく生きているべきかもと思わせてくれる。
現代の無責任社会をサラッと描写していて、心が痛くなります。