2009年10月27日

富める者と貧しき者

の混在した国に日本はなってしまっているのだなというのが、本を読んだ感想です。

分裂にっぽん 中流層はどこへ分裂にっぽん 中流層はどこへ


格差問題で、貧困している人々への取材は、今や色々な本でされているけれども、この本で特筆すべきは、富裕層への取材かも。

日本から脱出して、海外に暮らして税金を逃れ、楽して暮らそうとする人や、相続税で失うくらいならと、子供の教育に湯水の如くお金を投資する親と子供だの、末期の肝臓がんを中国で移植して生き延びる人や、「貴族の別荘」をイメージして作られた入居金何億という超豪華老人ホームで住む老人など、日本にも富裕層が存在していて、庶民では考えられないホドの贅沢をしているという話。

昔、父親の同級生だった方々を訪ねて、田舎の金持ちと都会の金持ちとは全くスケールが違うコトに気付いたが、個人の格差だけでナク、都市と地方の格差も本当に拡大しているのだと思う。

生活保護を受給する数が増加している今日、それとは真逆な生活をしている人が存在しての「格差問題」なのだが、どうも格差問題というと、貧しい人ばかりにスポットライトが当たる中で、ほんの少しだけれど、富裕層に視点を向けたというコトに、意味があるのだろう。

本の多くは、困窮する人々の苦悩が満載なだけに、より対比が際立っている。

ともあれ、この本が世に出てから数年、より格差は拡大していると思われる。本当に政府は格差解消が出来るのか、とても興味津々である。
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この記事へのコメント
格差問題はなかなか難しいでしょうね。友愛を唱える首相は富裕層ですから、まずは首相が見本となれば少しは変化があるかも。
Posted by 鍼医K at 2009年10月27日 23:30
鍼医Kさん、政治家になられる方々の多くはゆとりがある方ですからね。

少なくとも、貧困問題のエキスパートである湯浅さんを起用したコトだけは評価してますが、どうなりますことか‥‥
Posted by koyuri at 2009年10月28日 12:31
今日の衆院代表質問を見ました。

今までととても変わった感じがいたしました。
格差社会の原因は経済政策ではと思います。

かっての竹中平蔵教授の唱えた

   
「市場原理主義」

koyuriさん、昨晩FAXが届きました。
相手は先般、選挙カーで知り合った市田忠義さんからでした。
30日、参院で代表質問10分やるとの手書きの案内でした。
Posted by takachan at 2009年10月28日 15:39
takachanさん、経済政策だけでナク政治が上流階級を向いていた流れの中で、トドメを刺したのが竹中一派の唱えた「新自由主義」だったのだと思います。

まだ、自民党にはその残滓が一杯というコトを、本日の代表質問で判りましたが。

共産党は、長野市長選挙で無所属で出たいという民間出身の方を「みんなの党」などと一緒になって応援してました。是々非々というのは、これからの政党のあるべき姿だと思います。
Posted by koyuri at 2009年10月28日 20:56
漸く、ブログ更新出来る状態にまで回復しました。
心配をおかけしました事深くお詫びいたします。
今後とも「プールサイドの人魚姫」をよろしくお願い致します。
Posted by 俊樹 at 2009年10月30日 06:28
俊樹さん、ブログ再開はとても喜ばしいコトですが、俊樹さんの体調の方がもっと心配です。

あまり無理なさらずに、お身体大切になさって下さいね。
Posted by koyuri at 2009年10月30日 10:43
 
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