「ゆとり教育」は悪いコトばかりでは無かったと思っているのだが、「ゆとり教育」を推進しつつ、一方では「エリート養成学校」が続々出来るのでは、格差固定のタメに教育格差が出来つつあり、そのタメの「ゆとり教育」だったのではないかと論にも、ある程度頷ける部分もあり‥‥
分断される日本
長野でも、私立の学園が中高一貫に、そしてさらに小学校からという方向が強まり、「公立こそ素晴らしく、私立は‥‥」という過去の風潮から、「下手な公立よりも私立」という感じになって来ているのだけれど、全国的に話題になった愛知県に出来た海陽学園の授業料は、この文章が書かれた四年前で、中高六年間で必要な学費は1500万円なのだとか‥‥
この前、青山大学出身の方が、小学校が一番学費が高く、大学に行くに連れて学費が安くなり、庶民化するとおっしゃってましたけど、確かに、私立の大学は持ち上がりで入る人と、外部入学者との学力の差はかなりあるもので。
昔ほど、コネ入社は減ったとはいえ、裕福な家が私立の有名大学を卒業させて、そのまま優良会社に就職というのは、普通にあったコトだし。
ともあれ、学力だけが優れていても、人間性まで優れているワケではない。
フィンランドみたいに、おしつけ教育ではナクても、世界に誇れる理解力を多くの国民に付けるコトこそが、国家の教育の理想だとは思うのだが、日本の教育はどういう方向に流れて行くのだろうか‥‥
より多くの人間が、社会に貢献するタメにも、教育格差の解消も大事なんだろうと思う。
少なくとも、高校無償化を推進しようとする今の政権の方が、前の政権よりもマシなのだとは思うけれど、長野県に吹き荒れ出した都会並みの私立志向は、おそらくもう留まるコトを知らないだろうから、屋代高校が公立として初めての中高一貫校になるのだろうが、いわゆる第二次反抗期の子供達が、同じ相手と同じ環境に六年間も居るコトは、人間関係を考えた場合、良いコトばかりとは、あまり思えないのだけれど‥‥