2009年11月01日

教育格差が格差固定を生む

「ゆとり教育」は悪いコトばかりでは無かったと思っているのだが、「ゆとり教育」を推進しつつ、一方では「エリート養成学校」が続々出来るのでは、格差固定のタメに教育格差が出来つつあり、そのタメの「ゆとり教育」だったのではないかと論にも、ある程度頷ける部分もあり‥‥

分断される日本分断される日本


長野でも、私立の学園が中高一貫に、そしてさらに小学校からという方向が強まり、「公立こそ素晴らしく、私立は‥‥」という過去の風潮から、「下手な公立よりも私立」という感じになって来ているのだけれど、全国的に話題になった愛知県に出来た海陽学園の授業料は、この文章が書かれた四年前で、中高六年間で必要な学費は1500万円なのだとか‥‥

この前、青山大学出身の方が、小学校が一番学費が高く、大学に行くに連れて学費が安くなり、庶民化するとおっしゃってましたけど、確かに、私立の大学は持ち上がりで入る人と、外部入学者との学力の差はかなりあるもので。

昔ほど、コネ入社は減ったとはいえ、裕福な家が私立の有名大学を卒業させて、そのまま優良会社に就職というのは、普通にあったコトだし。

ともあれ、学力だけが優れていても、人間性まで優れているワケではない。

フィンランドみたいに、おしつけ教育ではナクても、世界に誇れる理解力を多くの国民に付けるコトこそが、国家の教育の理想だとは思うのだが、日本の教育はどういう方向に流れて行くのだろうか‥‥

より多くの人間が、社会に貢献するタメにも、教育格差の解消も大事なんだろうと思う。

少なくとも、高校無償化を推進しようとする今の政権の方が、前の政権よりもマシなのだとは思うけれど、長野県に吹き荒れ出した都会並みの私立志向は、おそらくもう留まるコトを知らないだろうから、屋代高校が公立として初めての中高一貫校になるのだろうが、いわゆる第二次反抗期の子供達が、同じ相手と同じ環境に六年間も居るコトは、人間関係を考えた場合、良いコトばかりとは、あまり思えないのだけれど‥‥
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この記事へのコメント
ゆとり教育の余波で、借金してでも私立みたいな家庭が増えちゃいましたね。不況の時代に突入し、私立の中でも経営に追われまくるところが増えてくると思います。正直、金勘定のあまあまな家庭で私立って甘えもたいがいにしてほしい.....
一方で公立高校は、昔の栄光にすがるOB達が地方行政に深く入り込んで母校にカネを注ぎ込むばかり。公の役割がブレまくっています。
皆、優秀な子にばかりオカネを使いたがり、視野の狭い優等生が増えるだけ。
ある意味不況はいい薬かもしれません。
Posted by あきこ♪ at 2009年11月03日 09:02
あきこ♪さん、連続のコメントありがとうございます。

ともあれ、学業が得意な人間=人間性も素晴らしいという考え方から卒業しないと。

大学は出たけれど‥‥では、人生、辛すぎますよね。
Posted by koyuri at 2009年11月03日 19:33
 
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