犯人とは判ってはいるけれど、逃走している人達の顔を毎日日替わりで放送すればイイのにと思ってしまう。
英会話学校講師のリンゼイさんの死体遺棄容疑で指名手配されていた市橋達也容疑者を大阪市住之江区の大阪・南港で身柄を確保、同容疑で逮捕したというニュースは喜ばしいけれど、ここしばらくのTVでの大騒ぎが無かったら、こんなに早く捕まえられたかどうか。
ともあれ、逃げている殺人犯などは、かなりの数になる。TVのワイドショーなどで、起きたばかりの犯人像をあれこれ騒いでも、それで捕まるというワケではあるまいし。加えて、解決した事件をあれこれ詮索したとて、それ以上新たな犯人が見つかるワケでもナイ。
今回、どうして美容整形が可能だったのかなんて大騒ぎしていたが、大体、全ての未解決事件の犯人の顔を、美容整形の人々が覚えているハズもなかろうに。
そもそも、福田和子の事件だって犯人は整形していたのだから、警察が本気で犯人を逮捕したいのであれば、全ての犯人が顔を変える可能性はあるのだから、日本全国の美容整形の受付に、捕まってナイ犯人の顔写真を全部配布すべきではなかろうか。
大体、整形手術をしたかもしれないという情報が流れたからこそ、逮捕につながったのであって、そういう意味では、「手術したかもしれない」という情報は、貴重な情報だったと思う。
ともあれ、毎日毎日、TVで衝撃的な事件を面白可笑しく報道して、視聴率を稼ぎたいなどと思うよりも、未解決事件の犯人の顔を、より多くTVで流して犯人逮捕に繋げた方が、余程メディアとしての公共性は高いというべきだろう。
今回の事件は、殺された女性が英国人だったので、国家の威信を掛けて何としてでも逮捕という部分もあったと思うが、殺された人の命は、等しく尊いもの。
犯人まで辿りつけずに時効というのも悔しいコトだが、犯人が特定されているのに捕まらないで時効では、遺族は泣いても泣ききれないのではないか。
今回、市橋容疑者が捕まったコトは喜ばしいが、こうした成功例の積み重ねこそが、犯罪の抑止力になるハズだ。
成功する人は、成功例に学ぶものだと言う。ならばこそ、この逮捕を参考に、もう少し未解決事件を解決する方向に、世の中は動くべきなんじゃないかと思ってしまう。