最近は、離職者が増えている割には、生活保護を受けられずに餓死というニュースを聞かないが、先行き不安での老々介護の末の無理心中とか、心中未遂のニュースはタマに聞く。
そういう本当に困窮した人の、最後の砦が生活保護だったりするのだが、中には収入を隠して受給する不正な人も存在するという話は、時々耳にする。
車は持てないハズなのに、他人名義の車を乗り回しているとか‥‥
中には事情もあるとは思うが、それはソレ。不正を働く人が居るので、本来は受給すべき人に行き渡らなくなる場合もある。
生活保護世帯が約10万世帯と全国最多の大阪市で、生活保護費の支給後に収入が判明して返還を求めるべき四千件を超える案件について、催告や時効中断措置を怠ったため、昨年度末時点で7億8000万円が回収不能になり、08年度までの債権の未収金は約28億円、09年度以降に返還が必要な債権も約33億円と莫大なのは、保健福祉センターなどの機関で、保護廃止後の転居先不明や職員の多忙を理由に催告状をきちんと送らないとか、未収金が残る受給者の書類が廃棄されていたからだという。
今、こんなに職が無くて困っている人が居るのだから、人手が不足しているのなら、臨時職員としてでも、時給幾らとかで、そういう職員を雇えばイイのに。
要するに、今、国民が不満なのは、ズルいコトをしている人が存在しているのに、真面目に地道に働いている人に陽が当たらないコトにあるのだと思う。
狭い島国根性と言われても、日本人の心にはおそらく世界中でトップクラスの、「抜け駆けは許さない」という気持ちが存在していると思うのだ。
確かに、そういう気持ちが上昇志向の人々の足を引っ張るのも困るとは思うのだが、ソレを理由にして、新自由主義が台頭して、生活保護の受給者が増えたコトも否めない。
あくまで、生活保護は緊急避難的に使われるべきなのだから、生活保護の受給は迅速に、されど不正は見逃さないという、しっかりした行政の態度こそが、世のセーフテイ・ネットの盤石さに繋がるのではないかと思うのですが‥‥