日本人というのは、他人を貶めるのが大好きな国だとは思っていたが、それにしてもマスコミは推測で政府のコトをあげつらうのが大好きでも、実際に世の中が良くなるコトを望んでいるのかどうかがヨク判らない。
おそらく今回の政権交代で、国民から一番期待されているのは長妻厚生労働大臣だろうと思うのだが、「覇気がナイ」などという悪口の報道はガンガンするのに、医師や建設業など業種ごとにつくる国民健康保険組合の10%以上あたる組合が、加入者本人の入院医療費を無料にしていたことが発表され、医療給付費の32〜55%に当たる補助金計2967億円のほか、特別調整補助金計230億円が国から支出されている一方で、一部の組合で手厚い給付を行っているとして、批判が出ていたコトに対して削減を含めて検討する考えを示したとはあまり大々的に報じられてナイ様に感じる。
もともと、民主党が大好きというワケでもナク、自民党よりはマシかと思って投票した国民が多いと思うのだが、今や民主党叩きが増えているマスコミの対応を考えると、自民党が脱皮して素晴らしい政党になっているのならともかく、政党が四分五裂して弱小政党ばかりになって、政権が不安定になるコトを望んでいるのだろうかとすら思ってしまう。
首相や小沢元代表の金銭的問題は、当然ながら追求されるべきではあると思うのだが、もう少し新しい政権になって、国民目線の政策をしようとしている部分にも、スポットライトを当てて、日本という国を良くするという、大所高所に立った報道をすべきなのではないだろうか。
要するに、今までの日本は平等だと言いながら、実は不平等なコトがかなり存在して、その利権を上手く手にした人だけが、楽をしていた部分もあるというコトを認識しなければ、努力しても報われる人も居れば、ホトンド報われない人も存在するのだという、本質的な格差問題に踏み込めないのではないだろうか。
実際、自民党が若返りをしようとしていると言っても、議員の子息を公募したからという名目だけで、世襲が続く様な感じでは、庶民目線が感じられない。
政治家というのは、若いから良いというコトよりも、とにかく如何に国民のタメに働くのかという基準で選ばれるべきだという、当たり前過ぎるコトがホトンド語られていないのが、本当に不思議だ。